むかしむかしあるところにお彦星とお織姫がおりました

織姫は川へ詮索に、彦星は山をしばきに出かけました


2人は恋仲で、家は川を挟んで隣同士でしたが
領地争いを起因として親同士の仲が大変に悪く、こうして嘘をついて出掛けては彦星が山に登り上流から織姫への恋文を流し
織姫は森の大木めがけて矢文で返事をだすことしかできませんでした


そんなある日、蘇我入鹿から織姫の母に「織姫を側室として差し出すかもしくは1000万円をよこせ」という命が下ります

母は娘の気持ちに気づいておりましたが織姫家には蓄えがありません
母娘は悩んだ末に死を選択します


織姫「あ~あ 人生が5回くらいあったらいいのになあ 
そしたらあたし、5回とも違う街で生まれて、 
5回とも違うものをお腹いっぱい食べて、5回とも違う仕事して、 
それで5回とも・・・同じ人を好きになる


健気な娘の言葉を聞き、涙ながらに母が刀を振り上げたその時!


「ご無用」


と、川向こうより金子が投げ入れられます

すぐさま彦星家の仕業と悟った母は金子を投げ返しますが、
犬猿の仲であったはずの彦星父がでてきて

「喧嘩相手がいーひんようになるのは寂しい 」

と何度も投げてよこすので両家は和解し織姫家は金子を受け取るのでした


その金子はとても1000万には程遠い額でしたが、それ以来彦星父子は遠くへ出稼ぎにいき、分割払いで織姫家の借金を肩代りしました



…そうして
彦星が出稼ぎから帰ってくる時、一年に一度だけ、二人は幸せな一日を過ごせるのでした



おしまい



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あとがき?




先日「自分だけ楽しんで、どうだついてこれないだろーってするのがいいんだよ」と、染五郎のお兄さんに言われましたので思う存分やった結果がこれです(笑)

七夕に絡めて時候の挨拶をしようと思ったのにどうしてこうなった(・_・;


ていうか元ネタ要素がすべてわかる人はいるのだろうか・・・?



絶対いないな
絶対自分にしかわからない自信がある



まあそんなわけで、妄想歌舞伎の暖簾分け?!のようないまじナイト
ご本家染五郎のお兄さんよりお許しをいただいてきました

と、同時にご本家イベントもバッチリ偵察してまいりましたので負けずに妄想していきたいと思います!




ちなみに上の写真はいまじナイト打ち合わせ風景です

左から彦星、織姫



ではまた来年…