義母が依存的だという事を先日書いた。
実は、若い頃の私もすごく依存的だった。
前夫がいないと生きていけない。(と思い込んでいた)
頼りに頼り切っていた。
そして、前夫は自分の一部だと思っていたので、彼の多くの事を把握していたいし、自分の多くの事を彼に把握して欲しいと思っていた。
いろんな経験や感じ方を同じ温度で、同じ感覚で共有したいと願っていた。
よく、人から相談された事を当然のように自分の配偶者や恋人に話す人がいる。
相談相手はその人だから相談するのに、それを他人である配偶者に話す。
相談相手と配偶者は出会う事のない遠い存在の人だからだと思うからだろうし、配偶者は自分の一部だと錯覚しているために違和感なく話す事ができるのじゃないだろうか。
配偶者の知恵や価値観も自分の一部だと感じるのかな、、、とも少し思う。
ちなみに、私は今の夫に対しては、あまりそういう感覚にならない。
あまりにも価値観が違っていたり、あっさりとした彼に何を相談しても真剣に考えてはくれないので、話したところで楽しくないので言わない。
結局、自分に近いと思う人に話をして、相談内容をネタにああでもない、こうでもないと言いながら楽しい時間や気づきの時間を味わいたいと思うからそうなるのかもしれない。
自分に近いと思う人に話しながら、やはり自分自身に問いかけているような、そんな感覚になるのではないだろうか。
義母は他人に頼りきって生きている。(ように見える)
自分がした行動について他人から「それってどうなの?」と言われれば、揺らいでしまうのだろう。
だから、「自分が正しい」という思いを相手に伝えて、認めて欲しい。
「自分は間違ってない」という事を他人に認めて欲しいのだと思う。
自分は間違ってないと自分自身が心の底からそう思っていたら、人がどうのこうの言おうと、〝相手の気持ちを変えないと気が済まない‘’、とはならないと思う。
間違ってないのだから、それでいいと納得できる。
相手と自分は同じ感覚でいたい。そう思うから、同じでない事が違和感だし嫌悪感があるのかもしれない。そして、正しい事が揺らぐのだろう。
義母は息子に依存してるから、当たり前に干渉してくるし、違う考えを認めたくないし、常に同じ感覚でいる事を求めてしまうのかもしれない。
私が心を病んだ時も私の母が病気になった時も義母はそれを当たり前のように親族に言っていた。
なぜ私の個人的な出来事を周りの人と共有するんだろうと不信感を抱いた。
個人対個人で思考する事はできない人なのだ。
自分に個がないから、相手にも個はないと思っているのかもしれない。
そしてもはや、それが当たり前すぎて、〝配慮‘’すらできなくなっているのだと思う。
そして。
自分で決めれないのだと思う。
どう感じるか?
どう思うか?何が正しいか?
そういうのが全て外側にある。
人に聞いたり相談して決めていて、自分では決めてないのだと思う。
自分に近い感覚だと思う人と何でもかんでも共有して、決めていってるのだと思う。
その方が楽だから。
不安がなくなるから。
私もそうだった。
何か問題があるたび、自分の考えに近い(と思い込んでいた)前夫に相談して、答えを導き出す。
自分で決めない。自信がないから。
自分が決めた事で失敗したりすれば、責められるから。
責任を取らされるから。
だから自分で決めない事を選んで生きていた。
前夫の価値観は自分の価値観とイコールになってるような気がしていたから、彼が変な女と浮気をしてると知った時、本当に衝撃だった。
正しいと思っていた前夫や、自分と同じだと思っていた前夫はどこにも存在していなかった衝撃。
自分の一部が剥がされる感覚と喪失感と恐怖。
それほど前夫と自分の境目がなくなってしまっていたのだと思う。
依存していたのだと思う。
自分で決めないというのはすごく楽な事。
同時に、自分で決めないという事は他の誰かに決めさせているという事だと思う。
他の誰かに決めさせるという事は自分で責任とらなくていいという事。
決断した誰かが責任をとらされる事になる。
誰かのせいにできる。
私の夫は自分で決めようとしない事が多い。
どっちでもいい。
桃子ちゃんの思うようにしたらいい。
そうやって決定権を私に渡してくれてるように見えるけど、それって、結局責任を取りたくないんだと思う。
「面倒だから決めたくない。
正しいかどうか自信もないし。
考えたくない。」
そういう思考なんじゃないかなと思う。
楽したいのだと思う。
だから、「いや、もっと自分で考えてくれない?」と私は言っている。
じゃないと調べもせず、何でも私に決めさせたがる。
楽だからだ。
横着すんな、と思う。
そうやって妻に何でもかんでも決めさせた挙句、夫側の親族に「嫁が息子を尻に敷いてる」とか陰口叩かれたり、家庭や子供に問題が起きると妻の責任にさせられる。
自分で考えて決めるってすごく大切な事だと思う。
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