一昨日、昼前に練馬駅に向かった時。
自宅を出てすぐに、目の前をアゲハ蝶が横切ました。そしてしばらくの間、私の歩きに合わせるように右へ左へと舞った後、風の吹くままに去って行きました。
あ、アゲハ蝶。と思って。そして、
「もしかしたらうちの子?」って思いました。
この夏は3匹がベランダで育ち、うち2匹は蛹になる前に旅に出て行方不明でしたが、このアゲハがその行方不明の子のうちの一匹?そうなら嬉しいけど・・・。
次の日の午前、ベランダ菜園の山椒の木から"旅立つ"前に「保護」して、段ボール箱のなかで蛹になっていたアゲハが羽化しました。
昨夜から徐々に蛹の色が黒ずんできて、朝には蛹の中で蝶の胴体と翅が出来ていることを、透明な蛹の外皮の向こうに認めました。
羽化に要する時間は極めて短くて、私は出かける準備のために見逃しました。
そして、また目を離したときに大空へと旅立ちました。アゲハは思いの外にすばやいのです。飛んでいるときだって、ひらひらと風に翻弄されているように見えるけど、それは捕食者から身を守る術。本気になれば、かなりのスピードで颯爽と飛ぶことができます。
この子は雄のようです。一昨日私の周りを舞っていたのは、色の感じだと雌だったかな?
☆写真は上から、アゲハ蝶が飛び立った昨日昼前の練馬の青空。羽化した揚羽蝶。外皮を通して中でアゲハ蝶の成虫の姿が分かる、羽化直前の蛹。羽化直後のアゲハ。右下には「蛻の殻」の蛹が見えます。
↓昨年のブログです。長田弘さんの詩から時代の閉塞間を感じていました。