ガソリン価格の高騰を防ぐとの理由で政府が巨額の「助成金」を出している日本の石油元売り各社が、過去最大の収益を更新中とのこと。いったいなんのための「助成金」? "盗人に追銭"になっていないか?という素朴な違和感を持つのは私だけではないと、思います。
「違和感」ということでは、東京新聞の昨日掲載の齋藤美奈子さんの「本音のコラム」。7月11日の同コラムで宮子あずささんが示した、安倍首相銃撃を「自由な言論や民主主義への脅威」として(マスメディアや選挙中の各政党が)論じることへお疑問を呈したことや、高村薫さんが12日の同紙特報面で「『言論封殺』と報じたのは非情に違和感がある」を受けてのものですが、私も同感。
事件翌日のブログに私は、やや散漫にこんなことを書きましたが・・・。
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この事件は、いまや政治化しています。「霊感商法」で信者から金を巻き上げ続つづけている、統一教会系の宗教団体と自民党との深いつながりが報じられています(結果として元首相の銃撃事件の「動機」なるのですが)。ただし、"事件"としては統一教会の関係はそこまでです。
問題があるとすれば、この"事件"が発生しなくても「統一教会」「国際勝共連合」と自民党の極めて深い関係の問題は、安倍政権下でも継続していたのに、"事件"が起こると、それがいつの間にか「昔のこと」「新たに分かったこと」みたいにマスメディアで報じられていること。マスメディアが取り上げてこなかったのは何故か? 取り上げていたら「記者会見」に呼ばれなかった?
とにかく、安倍首相の銃撃による死亡という大問題をきっかけにして、統一教会系の宗教と政治権力の問題は今後しばらくマスメディアで取り上げられると思います。でもマスメディアそのものが「関係者」らしきところもあるから(桜田淳子さんを何かと復活させようとしていたところ)、あまり期待しません。「記者会見」から排除された出版社・雑誌の奮闘を期待します。
ところで、今回の事件はなんらかの理由で(理不尽にも)生活を破壊され、救済もなく社会から疎外されていた者による犯行(この間、日本で生じている一連の「凶悪事件」の一つ)です。こっちの方がむしろ問題の本質。統一教会問題とともに、マスメディアが掘り下げることができるだろうか?
社会の中の「正義」「勝ち組」みたいな意識が強く、生活も安定している人達で構成されている日本のマスメディアにはあまり期待できないかな?
☆写真は昨日街で写した雨に濡れた薔薇。画像は昨日(7月13日)の東京新聞の「本音のコラム」と今日の東京新聞の「こちら特報部」。
↓去年の今日のブログです。新宿の「エル・フラメンコ」を懐かしんでいます。