抗がん剤が終わったら次は放射線。

約1ヶ月間、日曜日を除いた毎日通院となる。

祝日は無視。

休みは日曜日だけ。

(たぶん病院によっては日曜日も無視だったり、土日休みだったりするかも?)

そんなわけで、久しぶりに1ヶ月の定期券を買った。

今もSuicaに当時の定期の刻印がある。


先に放射線を別の大学病院で経験していた友人のおすすめは、カップ付きのキャミソール(黒)。

黒がいいのは、マジックペンで合わせる位置の印をカラダに書かれるから。

ブラジャー不要で脱ぎ着、というか、肩紐をズリ下げるだけでいいから楽だったらしい。


ところがこちらの大学病院は全員ガウン着用だったため、カップ付きのキャミソールはあまり意味がなかった。

脱ぎ着する時に1枚分手間が省けるくらい?

ここは病院のやり方によりけり。


最初の数日はなんてことないが、だんだん皮膚の色が変わり、ケロイドっぽくなってくる。

皮膚がカサカサになって、荒れると言うかほんとヤケドみたいな感じに。

ここでだいじなのが皮膚のケアだが、看護師さんにおすすめされたワセリンが良かった。

ベタベタはするけれど、かなり楽になった。


皮膚の症状も人それぞれで、ヒリヒリするだけから、皮膚がズルッと剥けちゃう人まで色々らしい。

ただ、放射線の機材を新しくしたらひどい症状の人は減った、という話だった。

それが5年前の話なので、今はどの病院も機材がさらにバージョンアップされているんだろうな。


乳がんの場合、照射するのは胸部なので、どう角度をつけても肺に当たる。

軽く肺炎になるらしい。

症状が出なくても、今後レントゲンなんかをした時に、肺炎痕が見られるのだとか。

確かに、5年経った今でも、肺のコレは放射線の影響だと思うので心配ないです、と検査の時に言われる。

5年経ってまだ修復できないのはトシなのか、それとも痕はずっと残るのか、そこは分からないが、息苦しいとか辛いとかってことは私の場合全くなかった。


本当はあんまりやりたくはなかったけれど、手術後の「残党」を徹底的に叩きのめすと決めたから、抗がん剤も放射線も病院の指示通りにやることにしたのだった。


今だったら、手術は受けても、抗がん剤と放射線はお断りして経過観察させてもらうと思う。

でも当時の選択に後悔はしていない。