抗がん剤でつらかったのは、味覚がおかしくなったこと。

他のことは我慢してればいいけど、美味しさが失われることはしんどかった。

だいたいガンになるなんて食いしん坊が多いからね!

不適切に食べ過ぎな人がガン患者には多いはず。


味覚異常の出方は人によって異なるだろうけれど、私の場合は塩味が感じられなくなった。

いつもの量入れたはずの味噌汁の塩味がない。

旨みは感じられる。

でも塩気がない。

醤油にしても、旨味はわかるがしょっぱくない。

極め付けは、しお味のポテトチップを食べた時、油の味しかしなかったこと。

塩気がないポテトチップって激マズ……


主婦の場合、危険なのは料理に塩を入れすぎてしまうこと。

なので、味見はせずにいつもの感覚だけで味付けしていた。

塩が感じられない対策としては、素材の味や旨み出汁で食べられるようにすること。

甘さや酸っぱさはわかるので、マヨネーズはけっこう使った。


旨味は分かるが、味覚が根本的におかしいので、普通のお茶が美味しくなくなってしまった。

ミネラルウォーターが気持ちわるくて飲めない。

麦茶もダメ。

紅茶もダージリンやアッサムはダメ。

ここですごく有り難かったのが、乳がん経験の友人からもらったアールグレイ。

アールグレイは香りが強いからか、以前と変わりなく美味しく飲めた。

緑茶は粉のものを濃く入れれば飲めた。


甘いものは美味しく食べられる。

甘味が失われないのは、生存本能かな?

脳は糖分重要だし。


いま思うと、もし亜鉛のサプリを入れてたら、少しは味覚異常が軽減したかなってこと。

最初の乳がん闘病時はサプリは全く使っていなかったので、思いもしなかった。

自分が栄養足りてないとはこれっぽっちも思ってなかった。

栄養(エネルギー、カロリー)は超過していたけど、栄養素(ビタミンミネラル)は欠乏していたんだろうなと、今なら分かる。


亜鉛のサプリ試してみたかったなーーー!