抗がん剤やっても、薬とか体質によって脱毛しないこともあるよ、ということは前置きしておきたい。

その上で、私の場合の脱毛の話。


事前に医療用のウィッグを作ってもらった。

その時に、その場で髪も短めにカットされた。

本当は長いままで、落武者風の脱毛ヘアスタイルを楽しみたかったのに…

ウィッグ合わせるのに長いより短い方が良かったので切った。


医療用のウィッグは、病院に各種パンフレットがあるので貰うことをオススメする。

クーポンがついてたり、病院によっては業者が定期的に来てくれたりもする。

選ぶなら場所的に通いやすいのも大事。

クリーニングなどのメンテナンスに出したり、髪が抜け切った後のサイズ合わせとかで、ちょいちょい行くことになると思う。


寝る時には帽子を被るのがオススメ。

ニット帽でもいいし、使い捨ての手術帽子みたいなのでもいい。

結構な勢いで髪が抜けて、そりゃもう面白いくらいハラハラと、枯葉が落ちるように抜けてくれる。

帽子脱いだら中がすごい!

帽子なかったら枕や布団が大変なことになると思う。

あまりに抜けてたので、コロコロクリーナーをダイレクトに頭にコロコロしてたら家族にドン引かれたけど。


ちなみに、落武者的に抜けてはくれなかった。

サイドや下の方は先に抜けて、バーコードスタイルにはなった。

ハンパにバーコードの時より、全部抜けた方がスッキリして良い。

シャンプー消費ゼロ。

顔を洗うソープでそのまま頭皮も洗っちゃえる楽さ。

髪洗ったり手入れしたりしなくていいって、こんなに楽なんだー!!


抜けるのは頭皮だけじゃなく、全身ツルツルになる。

ムダ毛処理も不要なカラダに。

腕も脚もキレイです。

そして眉毛もまつ毛も抜ける。

まつ毛抜けた記念に貞子っぽく自撮りしてみたり、普段できないようなことができちゃう!

夏場に汗がダイレクトに目に入ってきて、眉とかまつ毛の意味を実感。

夏は暑く冬は寒いから、きちっとウィッグをつけないまでも、少なくとも帽子は必要だと思う。

私が多用したのは髪の毛付き帽子。

本当に便利で、ウィッグ要らなかったかもってくらい毎日使っていた。

いろいろと面白い体験だった。


抗がん剤全て終わって、1年もすればショートカット、2年でミディアムくらいには戻るので、本当に二度とない貴重なスキンヘア時期だった。

いまだにウィッグは気分転換で使っている。