2019年7月


いよいよ抗がん剤治療スタート。

スケジュールとしては、CEF療法というのを3週間隔投与で4回、薬を変えてドセタキセルを3週間投与で4回。

合計8回およそ半年間の苦行開始。


乳がんに使う抗がん剤の種類もたくさんあって、私の場合、このCEF療法というのは候補としては二番手だったようだ。

アルコールにアレルギーがあったため、第一候補は除外となった。

第一候補の薬剤名は知らないけれど、アルコール成分があるということで、そんなん血管から入れられたらアレルギーなくても酔うよね? 吐き気すごいことになるよね? と思った記憶が。


この CEF療法というのも副反応は凄そうだなーというのが、もらった分厚い冊子からもわかる。

吐き気、脱毛、下痢便秘、口内炎、間質性肺炎、感染症、骨髄抑制(白血球減少)、発熱、血尿・排尿障害、味覚障害、貧血、色素沈着、卵巣機能障害、動機、などなど

もちろん全部起こるわけではなくて、起こる可能性のあるもの全てが羅列されているだけ。

人によっては、副反応がものすごく軽くて、仕事しながらおやつポリポリ食べつつ抗がん剤点滴受けてすぐ帰るような人もいるので、こればかりは個人差。ただ、普段から体力あってよく食べる元気な人の方が副反応が軽そうな印象はある。

副反応が軽いから、動けるし食べられる、ということなのかもしれない。


初回は2泊3日のお泊まり抗がん剤だった。

初めてなのでアレルギー症状がでたり、激しい副反応が出たりするかもしれないので、様子をみるために1泊でと言われたけれど、2泊をお願いした。

投与の翌日に、ジーラスタという、白血球を増やす注射を打つので、1泊だと翌朝追い出されてしまう。

初回は午後、それも夕方スタートだったので、ジーラスタも24時間後ということで翌日夕方。

どうなるかわからないし、2泊のんびりさせてもらうことにした。


45分前に吐き気止めのイメンドカプセルを飲む。

時間が来て、初の投与時にまずびっくり。

担当の看護師さん、ものすごい防護服装備。

コロナがピークだった頃に良くテレビに映っていた不織布ガウン、ゴム手袋、マスク、防護メガネ、それにプラスチックのフェイスカバー。

わーーー、こんなヤバい毒薬を血管から入れるのかあ、、、、、と衝撃を受けた。

そして最初は生食塩水を入れて、液漏れがないかを入念にチェック。

万が一、液漏れがあったら、細胞壊死しちゃうらしいので、もしちょっとでも点滴落ちてて痛みがあったら即座に言いましょう。

知り合いの乳がん先輩は、遠慮して痛みを我慢していて、腕が数年動かなくなってしまったと聞いた。

看護師さんプロだから滅多にないけれど、絶対ではないので、生食落ちてる時にはマンガ読んでたらダメです!!!

じわじわ痛みがないかなーと、全身集中しましょう!!

私は血管取りにくいらしく血液検査ですらやりづらそうなので、ほんと点滴の時には血管確保に時間がかかった。ポート入れて貰えばよかったなーーーと思った。あれはあれで感染が心配だけれど、抗がん剤点滴にはまず間違いなく液漏れは防げるんじゃないかな。

乳がんで片側の腋窩リンパ節切除しちゃっていると、そっち側の腕は一切使えなくなる(血圧測定、注射、点滴など不可)ので、どうしても片方に全ての負担がいく。数やってると刺せる場所がなくなっていくので、肘の内側あたりからだんだん手先の方に取る場所が移って行って、手のあたりになっちゃうと結構痛い。

うん、よく頑張った自分、手術時にポートの話出なかったのが残念だったなあ、出てたら絶対ポートお願いしてたわ。


投与直後、特に何もなし。

見舞客があり、抗がん剤やったよー、なんともないよー、なんて元気に話して、見送りにエレベーターホールまで行った時に貧血時のような吐き気と立ちくらみ。頑張って見送ってエレベーターのドアが閉じたので、慌てて部屋に戻ろうとしたけれど、目の前が真っ暗になって間違えて隣の病室に行き、倒れて頭をベッドの柵にゴーン!!

驚いた患者さんがナースコールしてくれました。

お騒がせしました(平伏)。

その後は結構大変で、吐き気ひどいのに洗面器抱えたまま車椅子に乗せられて頭部CT撮りに行ったり、先生や看護師さんがちょいちょい見に来たりと、ほんとご迷惑をおかけしてしまった。

頭はなんともなかったです、幸いにして。

きっと翌朝にはアクシデント・インシデント報告されてしまうーー。

こういう時の正しい対応は、その場にすぐしゃがみ込むことだと言われた。

無理して動いてベッドに戻ろうとしてはいけないのだった。

転倒して頭打ったら大変だからね、って、ハイ頭打ちました・・・。


みなさん急な吐き気や立ちくらみには気をつけてください、本当に!!


翌日夕方、割と痛いジーラスタの注射。

注射上手な看護師さんがいて(まじ天使)、刺す箇所の皮膚をギュッと摘んで打ってくれた。

針刺す痛みより、掴んだつねるような痛みのがずっとマシなので、私は毎回それでお願いすることにした。


話前後するが、抗がん剤の後はたくさん水分をとるように言われる。

トイレはフタをして2回流せと言われた。

家でもそうするようにと。

どんな劇薬・・・💦


抗がん剤期間に出た副反応についてはまた次回。