手術から1ヶ月後に、抗がん剤スタートが決まった。
必ずしもみんな抗がん剤をやるわけではない。
私の場合、センチネルの結果が10のうち1個ガンにやられていて、腋のリンパ節切除になったわけで、そこから全身に逃げちゃってるかもしれない癌細胞を叩くためということ。
10のうち1個だけなら、抗がん剤をやらないケースも多いらしい。
でも私の乳がんは活発度が高く、増殖スピードも速いから、抗がん剤とその後には放射線もやって徹底的に叩きましょうということになった。
異論はなかった。
気力体力充分にして、抗がん剤がんばるぞー!!
抗がん剤やれば治るとは言われない。
現時点でできる最大限の標準治療ということ。
どれだけがん細胞を叩けるか、放射線もやって、その後10年大丈夫だったら寛解と言われるようだ。
さて抗がん剤に向けての準備。
1 歯医者に行っておく。
虫歯治療や歯周病の治療をして、これから抗がん剤やることを伝えたら、口内炎の薬を処方してくれた。
2 ウイッグの準備
髪が抜けるらしいので、事前にウィッグを作り、髪も切り揃えておく。
髪が抜け落ちることにショックを受ける方は多いかもしれないが、女性ならまた必ず生えてくるのだから、むしろウィッグを楽しまないと!!
スキンヘッド、一度やってみたいと思っても勇気なくて普通はできない。
今がその時!!
高い人毛100パーウィッグにするか、半々の手ごろなのにするか……結局手ごろなものを1つと、もっと安い帽子付きウィッグにした。
絶対に知られたくなかったという友人は、当時のヘアスタイルと全く同じウィッグを人毛のみで製作してもらったらしい。
私はそこまで気にしなかったし、抗がん剤決まって動物看護師辞めたから外に出ないし、基本オタク引きこもり体質なので、そこまでしなくてもよかった。
参考までに、私のウィッグは6万程度。セミロング。ショートならもっと安い。
友だちとのランチやお茶の時に使った。結局10数回しか使用してない。
帽子付きウィッグは5000円程度。実はこれを一番使った。かぶるだけで便利で楽だった。
3 ベッドを1階に移動
友人の話によると、動けなくなって寝たきりの数日があるらしい。
別の知人の話だと抗がん剤打ちながら仕事にも行ってたらしいから、そのあたりの反応は個人差が大きいみたいだ。
自分がどっちかは分からないが、家族の目の届くところにいた方がよさそうなので、リビングに簡易リクライニングベッドを置いた。
ずっとテレビも見れるし、お茶もすぐ届くし、便利!
トイレ洗面所も近いしね。
4 栄養をたっぷり摂って備える
タンパク質と鉄分をシッカリとり、適当に運動をして、体力筋力をつけておく。
少なくとも入院手術で減った分は取り返しておく。
抗がん剤にはヤラれると思うので、少しでも体力つけておかないと、と思っていた。
がん細胞だけじゃなく正常細胞もやられるのだろうから、細胞つまりタンパク質をシッカリ摂っておかなきゃ、という単純発想。
といっても、肉魚豆を食べて、野菜も食べていたくらい。普通よね。
今だったらきっとプロテインや各種サプリも使うだろうに、そこまでは考えてなかった。
自分で意識的に準備したのは以上の4つ。
あとは何が必要なのか、やってみないと分からない。
経験者の友人が、アールグレイの紅茶缶をくれた。
実はこれがものすごく良かったし助かったのだけれど、それについてはまた次回の抗がん剤治療中についての記事にて。