ワインは大好きだけど
知識をひけらかすオトコは嫌い
リースリングが
カベルネが
いや
樽のきいた…
知識はさりげなく使ってほしいもの。
だけど
今
私のヨコのヨコに
座ってるオトコ…
★★
年の頃は
26か7ってとこ。
スーツをばっちり着込み若干年上?な超コンサバ女子と
はじめてのデート中の模様…
このオトコ…
自分が頼むワインを語るだけならいざ知らず
カウンターに並ぶ
別の客がワインを頼む度に
「あ!それゲベルツですよね。その年のはちょっと酸が強いと僕は思うんですよ」
「それは ブルゴーニュの…行ったことあります?」
てな具合に
うざい、ウザイ。
回りの客はげんなりし ワインを注文するのを避けはじめた
(私もそうそうにピーチダイキリに切り替え)
オトコは
そんな空気には
全く気づくわけもなく…
一緒にいる女子も
さぞかし恥ずかしいだろうなぁって
顔をのぞくと
彼女…
!?
とっても楽しそう
ですけど?
ムシロ
私の連れ
博識でステキでしょ的な
誇らしげな笑顔
…
★★
それから一時間
ワインではあきたらず
「フランス人って日本人にやさしいからフランス語話せなくても全然生活できちゃうんですよねー」
「オペラ座の向かいにあるビストロが…」なんて
おふらんすウンチク…を
フランスに10年すんでたマスターに向かって切々と…
(もちろんオトコはそれを知らない)
こんなことを
二時間半繰り返し
本人ご満悦でご帰宅
なんだか
店中がお疲れモードで
「マスターさすがだねぇ何も言わず聞いてあげて」
というと
「あの人何歳だと思う?」
と予期せぬ質問
「26ぐらい?」
「それが21。しかも大学生。ふけて見えるけどね」
衝撃の実年齢
マスター曰く
彼は21歳の慶應ボーイで超お坊っちゃま
自分で小さい会社も起こしたばかりなんだとか
なるほどそれで納得…
夢中な自己アピールは周囲に対する牽制
背伸びしたかったのね。
彼女はそれを
微笑ましく
見てたってことね。
若さゆえのウザさ
大人になると
何であんなことしたんだろって思って
ハズカシくなる
あつくるしさ
さっきのウザさが
なんだか許せてくる
次の一杯は
さっきの彼が
飲んでたワイン
にしてもらおう
