自分の誕生日パーティーで

一度、振られた女子からの突然のキス。

脈ありかとまいあがり

皆の冷やかしのなか、

彼女を家まで送り届けた男の子…



☆☆



翌朝。

どきどきしながら…でも幸せな気持ちで…彼は電話をかけたわけで。



「…はい」

「Lちゃん、眠れた?」

「…」


彼女はまだ寝ぼけていて

その姿を想像し、彼の胸はさらにきゅんきゅんと…

(この後の悲劇を想像すると悲しすぎる…)


「…あの、昨日のことだけど…」

「…うん?」

「…その…おれ」


Lちゃんがやっぱ好き

と言おうとした時



「…ごめん、送ってくれたの?」

「え?」

「私何にも覚えてない」

「!?」




彼女は何もかも

全くおぼえていなかった。



Cちゃんと付き合わないで

といったことも



「…キスしたのも?」

「…私がそんなことするわけない」

「…」




それでも…彼はふんばった。




「俺…まだ、Lちゃんのこと好きだなって思った…んだけど。

 Lちゃんは…」

「…友達以上には思えない。好きな人いるっていったでしょ?」



電話が切れた。



☆☆



「何にも覚えてないって言われても。自分で俺のとこに来て

 Cちゃんと会わないでってはっきり言ってたのに。


 記憶が無い状態で誰とでもキスができるものですか?」



彼に同情。心底。


「彼女はどうしてあんなことをしたのかな」

「記憶がなくても本能で動いてるんじゃないのかな」


なんて


まだ…諦めきれない彼は言う。

私は何も答えられないまま。

だって…



Lちゃんは…


「彼と付き合う気はないし

本当に友達以上にはなれない。それでも

私のこと好きでいてほしい。人に渡すのはちょっと惜しい。」



そう思っていたと思うのだ。

(正直、ちょっと、その心理は分からなくは…ない…)



みんなの前での チュッチュはマーキングに近いもの。




こんなこと、切なそうな純情男子に…言えない…






☆☆



酔っ払えば

「泣く」

「だきつく」

「キスする」


時にはそれ以上も…

酔い癖はいろいろあるけど…



好きな人にやられると

無かったことにできるわけがない…



今日学んだ「酔っ払いの仁義」



うまく言えないけど…



酔っ払いにもやってはいけないことがあるんだな…と



…努力しよう。