秋夕(チュソク)連休では、もう一つ「ソウルの春」を見ました。
これは、どこかの新聞記事で
「ソウルの春」は韓国の若い人たちの間で
こういうことは今の時代には起こりえない、誰かが反対するからだ
と、あまり人気にならなかった
というようなことを読んだからです。
(今改めて探してみても、出てこない…(-_-;))
内容は、朴正煕大統領の暗殺直後のソウルの様子で、
左派の台頭により、危機感を抱いた全斗煥たちハナ会が軍事クーデターを起こします。
その緊迫した9時間の様子を描いています。
(NETFLIX公式サイトより)
単純に、現在と昔を比較することは出来ないと思います。
当時は6.25動乱により、北韓がソウルを占領、共産国中国軍までもやって来たことがありました。
人民裁判にかけられたりして、相当大変だったようです。
また避難生活、
地上戦ですから、直接戦闘も見て…
そういう生々しい記憶を持つ人たちが
当時を生きていたのです。
市民たちは一夜明けて初めて
軍事を知ったといいます。
逆に言えば、タンクも戦闘服も軍人もバリケードも日常生活の一部だったということでしょうか…
この映画では、思い切り
全斗煥を悪役に仕立てたそうですが、
だからといって、
この映画ひとつで
簡単に評価するのは控えたいと思います。
小さな韓国で、
共産主義と民主主義がぶつかり、
何が共産主義で
何が民主主義か…
もしかしたら、それこそ羊の衣を被った狼かもしれないし、
もしかしたら、それが本物かもしれないのです。
あまり深く考えると大変ですが、
若者の
こういうことは起こりえない
という感想を読んだので、
思いきって見た映画でした。