謎の病気
難病です
久々検索見たら
エバンス症候群と免疫介在性溶血性貧血のアクセスがすごかったので
書いてみます
免疫介在性溶血性貧血と免疫介在性血小板減少症が同時に発症する
珍しい病気がエバンス症候群です
ゴロちゃんは2010年の夏に突然エバンス症候群と診断され
生死をさまよいました
免疫介在性溶血性貧血
:ある日突然免疫のメカニズムが狂ってしまします
自分の血液細胞をを過剰に攻撃して血液がなくなってしまう状態
死亡率は30%~80%と非常に高い
免疫介在性血小板減少症
:ある日骨髄から突然血液が作れなくなってしまいます。
いずれも原因不明の難病です
しかも治療法が確立されていなくて
1年以内の再発率が50%と言われています
血液を作れないのにさらに自分で血液細胞を攻撃する
ダブル攻撃がエバンス症候群です
体に黄疸が出て数日様子見てたらあっという間に吐血
しかも大量
この病気は大変珍しく先生でも実際に症例を知らないケースもあって
一度病院では元気はないけど様子見てくださいと言われて
実際様子を見てました
ところが1週間目のあるひ大量の吐血・体中に皮下出血
目の焦点が合っていなくて朦朧としてるゴロを連れて違う病院へ
そのばで余命宣告をされて入院しました
先生もその時もしかして??エバンス症候群???かもしれない
でもこのようなケースは初めてでどうなるか??治るか??お約束は出来ないと言われました
極端なお話
どうせ死ぬなら家で死なせてあげたい、ずっと抱っこしときたい
と一瞬そう思いました
先生が「なにもしなければ間違いなく2日以内に死ぬ。でももしかしたらにかけてみないのか」
って
それで
どうせ死ぬなら全部やってから、と思いなおしました
2週間24時間
免疫抑制剤(高価なお薬です値段が高い、点滴1本2万ほど)
輸血。造血剤。ステロイド。利胆剤
入院して2週間やっと自分で血液を作り始めて
ヘマクリットが20%になりました
30%になると退院できます
入院した時は14%
さらにさがって9%と
犬の正常値は35%~45%くらい
10%代になると死のカウントダウンだと聞きました
病院のわんちゃんに血を沢山分けてもらって1週間は持ちましたが
数値が上がるまでにはまる2週間かかりました
退院するころにはゴロちゃんは自分で立てなくなっていました
退院してからも減薬の調整が大変でした
免疫抑制剤は簡単にいうと抗がん剤のようなもので
薬価も高価です
体への負担も大きく副作用がでます
個々に差はあるようですが
ゴロは毛が全部抜けてしまいました
減薬は約半年かけて行います
この期間にお薬をやめてしまうと再発するケースが多いと聞きました
一か月目よりも2か月目にステロイドと免疫抑制剤を最大量から1/4減らす
さらに3か月目、さらに1/4減らすという風にゼロになるまでゆっくり時間を
かけて減薬をしました
退院して最初の1か月は1週間おきに
2か月目からは
2週間に1回血液検査をしながら
お薬を増やすか減らすか決めていきます
ヘマクリットが下がるとお薬を増やす
増やすとまた1からの減薬スケジュールを組み直し
気が遠くなりますが
それの繰り返しです
予後は体力をつけること
体重がほとんどの場合20%~30%減ってしまいます
栄養吸収がいいものを沢山食べさせること
幸い??というのも変な言い方ですが
ステロイドが効いてるうちは免疫抑制剤を使っていても
食欲は落ちることはあまりなく
減薬のタイミングで少し落ちることもありますが
普通にご飯は食べられる状態です
予防が出来ない病気ですが
一度なるとサインはわかるようになります
歯茎が白いと貧血のサインなので
わんこの歯茎が白いというはもうなにかの病気なので
すぐに病院へ
何もなくても貧血を起こしているはずです
あと毛細血管が見えなくなりますので
皮膚が白、または黄疸を起こすので薄い黄色になります
目の白い部分の血管も見えなくなるので
白目が真っ白に
なります
今でも毎日ゴロちゃんの体のチェックはかかせません
病気のわんちゃんみんなよくなりますように
参考までに
兵庫県ですが
ゴロちゃんがなおしてもらった病院
オリーブ動物病院
兵庫県神戸市灘区六甲町1-6-19 マリンクレール105
078-856-3873
定休日は大体は水曜日
でも電話で確認されるといいかと思います
たまに不定期なお休みがあります