ー恋のエースー


あの日から私たちは幼なじみを卒業した。
カンナのおかげで睦に好きだと言えた。
なんかくすぐったいけど、本当の彼になった。
今日は初めてのデート。
睦とは学校以外でも何度も会ってるのに、ドキドキしてる。

「遅いなぁ、睦のやつ」

もうすでに待ち合わせ時間は過ぎてる。

「私だから、絶対遅くなってもいいと思ってる。来たら、怒ってやるん..」

「ごめん、葉月。待たせて」

「遅いじゃな..」

かっこいい!って、いやいや何思ってんの、私。

「どうした、葉月?それより、高い靴履いてくんなよ」

「はぁっ、何言い出すのかと思ったら。おしゃれして来てるんでしょっ」

「余計、俺が低く見えるだろ」

「しょうがないでしょ、あんたが低いんだからっ」

「かわいくねぇな」

「そんなに言うんだったら、自分が高い靴履いてくれば。あ、5センチくらいじゃ足りないけどねっ」

「あ"ぁ」

「あ"ぁっ。文句あるなら、背を伸ばしてから言って」

「くそっ。お前みたいなデカイ女っ」

「デカイ女で悪かったね」

「でも……すげぇかわいいよ、今日の服」

「あんたこそ、かっこいいよ。今日は、ね」

いつの間にか、睦も私のエースになっていた。私だけの。