4月6日(月)
私は先週の金曜日にリージョンプラザで劇団民藝の
「グレイクリスマス」を観た。
正直、あまりよく理解できなかった。
戦後の5年間を特にクリスマスの日に焦点をあて
没落した貴族・五條家の家庭をえがき、歴史の変わり
目をとらえているということは理解できても、それ以
上の深みをとらえる事はできなかった。
でも、今朝のしんぶん赤旗に、劇中で五條家の当主
をたぶらかした張本人で、在日朝鮮人の権堂を演じた
岡本健一さん(演出もされる)の、この演劇にかける
思いを読んで、よくわかりました。
岡本さんは「この作品は、時代の流れととてもリン
クしていると感じます。22年公演の時はウクライナ
で戦争が始まった。今回も、世界中で市民の命を脅か
す軍事攻撃が行われています。その中で、この物語が
東京、日本橋で上演される。国を動かす政治家の方々
にも見に来ていただきたいですね」と語っておられま
した。
敗戦直後、進駐軍の将校クラブに母屋を接収され、
離れで暮らす五條伯爵家。当主の五條伯爵は生活力
ゼロで自殺未遂、弟は戦犯裁判にかけられ、息子は
ヒロポン中毒……。一方、後妻の華子らは将校クラ
ブのホステスとなり、日系2世の軍人ジョージと交
流する中で、彼の語るデモクラシーの理想に心を奪
われ、新憲法に期待をかけます。岡本さん演じる闇
屋の権堂は五條家に出入りし、伯爵に商売を持ちか
けます。
タイトルは、雪化粧で醜いものを隠す「ホワイト
クリスマス」に対し、雪の降らないクリスマスを指
します。物語の終盤で華子は降る雪を見ながら憲法
の条文をくちずさみます。
岡本さんは「汚いところ、見たくないものも見せ
る。その中でも生きていかなくちゃいけない。最後
の雪も、もしかしたら華子の心の中だけで降ってい
るのかも知れない。この演出がすばらしい。憲法は
どうしてできたのか、どんな人たちが世の中を動か
しているのか、考えさせられます。」と語っておられ
ました。 …後段は省略。
私は、新憲法のできた時代。朝鮮戦争で反共とな
るまでのわずかな時代に日本国憲法がつくられた。
民主主義時代の憲法をいま、何としても守らなけれ
ばならないと思う。

