4月4日(月)

 ◎本日付けの日刊工業新聞社の記事によるとシャープを買収する

台湾・鴻海精密工業は、小型の有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)

パネルの開発・量産を、当初計画のシャープ亀山工場から両社共同

出資の堺ディスプレイプロダクト(SDP、堺市堺区)に切り替えると決

めたと報道していた。SDPでシャープを含む鴻海グループの技術を

結集して有機ELの・開発と量産をすすめるとのこと。投資額の2000

億円や、2017年の少量生産、2018年量産開始といった計画は

変更しないとのこと。

 

そこで、私はあらためて、2006年6月号の前衛に当時の萩原量吉

前三重県議会議員の記事について掲載されていたので、抜き書きを

してみた。以下抜き書きから。

 「三重県亀山市に大手家電メーカー・シャープ(株)の液晶大型テレビ

工場が進出、操業開始して2年4カ月になります。」

「このシャープ工場の進出、誘致にあたって当時の北川正恭三重県知事

は、事前に県議会にも県民にも全く報告せず、90億円という前例のない

破格の補助金を県費から出すことを独断専行で決定し、シャープ(株)

の町田勝彦社長と、まさにトップセールスで誘致を約束しました。これに

あわせて亀山市は、その半額の45億円を補助することを決定し、合計

で135億円という莫大な補助金が一私企業の誘致とかかわって公費で

出されるということが強行されました。」「また、三重県もシャープにつづい

て東芝や富士通に05年度10億、06年度に21億円をこえる企業立地

促進補助金を支出しています。」「私がなぜ90億円なのか、その根拠は何

か」とただしたのに対して「工場建設費補助40億円)、電気料金補助

10億円、税の免除相当10億円、土地取得費補助30億円の設備投

資額約600億円の15%ということですが、あとからのつじつまあわせ

でシャープ資本に足もとをみてつりあげられた結果というべきでしょう。」

 また、2006年に塩川鉄也衆議院議員と萩原前県議などが同工場を

視察したとき、案内・応対した安藤常務取締役は、「ノウハウの流出

を防ぎ、技術のブラックボックス化を図るため国内立地をした」ことや、

シャープ自身の戦略で、最初から亀山市ありきだったということが明らか

になりました。と記述しています。それならば、何も補助金を出す必要

はなかったのではと思います。

 「また、三重県が昨年10月に県議会で明らかにした総雇用者数は、

シャープ本体の正規雇用者数は約1300人で全体のわずか22.8%

にしかすぎません。しかも協力企業は2016人、関連企業は2421人

とこまかい端数まで明らかにしているのに、シャープ工場本体の雇用

者数は約1300人と100人単位のきわめておおまかな数字しか公表し

ていない点など全く不誠実で、当初の宣伝に比して説明責任を果たし

ていません」などと書き、本当に地域振興につながったのかと疑問を呈

しています。(前衛2006年6月号)

 本日雇用経済部に確かめたところ、まだ残っているシャープの補助金

12億円のうち、2015年度分4億円は3月31日時点で支払ったとの

ことでした。しかしまだあと今年度分4億円、2017年度と2018年度

分としてそれぞれ2億円払うことになっているようです。

 外国企業に身売りし、雇用者も解雇している大企業にこのうえ、財政

難の県税を出す必要があるのでしょうか。解雇しないように最大の努力

をすることこそ、県の責任ではないでしょうか。