昨年3月に開局したBS松竹東急、松竹が持つ映画や歌舞伎のコンテンツを使った番組から昔のドラマの再放送まで手掛けているのだが、その昔のドラマは、ここ二十年近くのうちに作られた新しめのものだったり、大昔のものでもスカパー！ではよくやっている定番ばかりだったりして食指が動かなった。
しかし、平日午後6時6分から放送している「6時のミステリー」枠において、この3月最後の一週間、3月27日（月）～3月31日（金）に放送するものは、すべて1980年代の、半分以上が過去にスカパー！でも放送しなかった作品を送り出す。
二週間ほど前にならないと公式HPでも番組表や放送番組一覧は更新されないから、とりあえずはテレビ情報誌の月間番組表を参照。
● 3月27日（月）
『嫁・姑殺人事件』
サブタイトル：結婚10年目に知った夫の秘密
1985年9月28日（土）、テレビ朝日「土曜ワイド劇場」にて放送
出演：丘みつ子、山本圭、宝生あやこ ほか
嫁・姑殺人事件 - ドラマ詳細データ - ◇テレビドラマデータベース◇ (tvdrama-db.com)
● 3月28日（火）
『死を呼ぶ結婚』
サブタイトル：床下の恋人は花に埋もれて…美人OL50日間の新婚生活
1986年2月10日（月）、テレビ朝日「月曜ワイド劇場」にて放送
出演：烏丸せつ子、三浦浩一、江藤潤 ほか
死を呼ぶ結婚 - ドラマ詳細データ - ◇テレビドラマデータベース◇ (tvdrama-db.com)
●3月29日（水）
『美しい共犯者三重逆転』
サブタイトル：“スナップ写真の女は…”
1987年7月11日（土）、テレビ朝日「土曜ワイド劇場」にて放送
出演：池上季実子、細川俊之、児島美ゆき ほか
美しい共犯者 - ドラマ詳細データ - ◇テレビドラマデータベース◇ (tvdrama-db.com)
●3月30日（木）
『京都大原女の謎』
サブタイトル：疾走した恋人, 替え玉殺人トリック！
1988年2月27日（土）、テレビ朝日「土曜ワイド劇場」にて放送
出演：小野寺昭、原日出子、小山明子 ほか
京都大原女の謎 - ドラマ詳細データ - ◇テレビドラマデータベース◇ (tvdrama-db.com)
●3月31日（金）
『謎のダイヤモンドを求めて日本縦断!』
サブタイトル：東京～金沢～尾道 黒幕は別れた女房
1989年2月11日（土）、テレビ朝日「土曜ワイド劇場」にて放送
出演：近藤正臣、工藤夕貴、田中健 ほか
謎のダイヤモンドを求めて - ドラマ詳細データ - ◇テレビドラマデータベース◇ (tvdrama-db.com)
以上の5作品。
このなかでも特にオススメしたいのは、『謎のダイヤモンドを求めて日本縦断!』。西の松竹、必殺シリーズでおなじみの京都映画撮影所（現・株式会社松竹撮影所）が手掛けたもので、出演者もスタッフも必殺シリーズなじみの面々ばかりか、この作品はある特異な制作経緯を持つことで知られている。
近藤正臣、工藤夕貴、田中健というキャストに注目。金曜10時台にやっていた必殺シリーズ最後のレギュラー放送作品『必殺剣劇人』（1987年8月7日～1987年9月25日、全8回）の面子まんまなのである。必殺シリーズは週一回でのレギュラー放送を終えると、改編期特番と新春特番でのスペシャル版に移行していく。そのなかのひとつとして企画された『必殺仕事人新春ワイド TANTAN狸御殿に恋が散る』は、必殺シリーズの顔・藤田まこと演じる中村主水と『必殺剣劇人』のレギュラー陣が再登場して繰り広げられるものであったらしいのだが、藤田まことの物言いで企画は流れてしまい、『必殺剣劇人』のレギュラー陣だけを使って、京都映画撮影所が必殺シリーズと並行して手掛けていた「土曜ワイド劇場」の現代劇へと転換されたものとなった。
この作品はタイトルからも見て取れる通り、日本各地をロケするといった2サスらしい展開のほかに、当時のバイクブームを反映して主人公たちはバイク便のライダーやらバイク店経営者に設定されていて、“日本縦断”の移動手段に大型バイクを使っていたり、悪漢との対決でバイクスタントも随所に挿入されたりしているので、そっち方面に興味ある方も必見である。
さて、同じ松竹が運営するホームドラマチャンネルも来月4月は良いモノをやる。
＜放送決定＞堀ちえみのデビュー40周年記念ライブをテレビ最速放送！ | ホームドラマチャンネル (homedrama-ch.com)
堀ちえみ：家族八景｜ホームドラマチャンネル (homedrama-ch.com)
「【連続企画】堀ちえみデビュー40周年プラス1特集」の一環として、1986年1月30日にフジテレビ「木曜ドラマストリート」枠で放送した主演ドラマ『家族八景』を放送するのだ。制作は彼女出演の連続ドラマを作っていたおなじみの大映テレビで、『スタア誕生』と『花嫁衣裳は誰が着る』の間に位置する。特色としては、ビデオ撮りで撮影がなされているのと、筒井康隆原作のSF作品だけに、ちょっとした特撮もあったりなんかする。