まず残念ながら正直言ってこの3月は観るものなし…とお伝えしなければならない。蔵出し(未DVD化&CS初放送)の宝庫であるはずのTBSチャンネルは3月も、そして4月もダメ。5月以降の奮起を期待したいところ。


さて、ホームドラマチャンネルではひさしぶりに「あばれはっちゃく」シリーズから単発だがスペシャル編を放送。


ホームドラマチャンネル公式 『俺は男だ!あばれはっちゃく』紹介

http://www.homedrama-ch.com/series?action=index&id=8382&category_id=4


ホームドラマチャンネル公式 『男三人!あばれはっちゃく』紹介

http://www.homedrama-ch.com/series?action=index&id=8383&category_id=4


この手の児童ドラマは当時数多作られたのが、刑事ドラマや学生生活を舞台にしたような青春ドラマなんかと比べると、いまの需要は無いに等しい。でも、まあせめてCS放送の端っこでこうしてたまにはやってほしいところ。


チャンネルNECOでは現在放送中の『ザ・ハングマン4』の後番組として後継作の『ザ・ハングマンV』を3月30日より放送開始。


チャンネルNECO公式 『ザ・ハングマンV』紹介

http://www.necoweb.com/neco/program/detail.php?id=3611&category_id=4


連ドラで全7シリーズある「ハングマン」シリーズも折り返しに入り、この『ザ・ハングマンV』からいよいよ混迷の道に…。なにせ、この手のアクションドラマに畑違いだった山本陽子が主演に抜擢されたんだから、当時としても「???」だった。事実、山本は台本に書かれてある荒唐無稽な展開が理解できなかったり、爆発音が出るアクションシーンで悲鳴を上げてしまったとか(笑)。しかし、番組の売りであるハンギングのほうは、さらに過激に、そして面白くなっていく。『新ハングマン』で一度やった“お茶の間中継”が毎回加わり、それも素人の家族が出てきて、たどたどしいセリフを言わせるなど、番組人気に乗じてやりたい放題。


そのチャンネルNECOは最近フジテレビから番組を購入していて、それがどういう基準なのか、かなりマニアックすぎる。ドラマ番組ではないけど、今月は深夜番組華やかりし頃の1988年に放送された『完全走破!上野~札幌寝台特急北斗星の旅』を放送。これはいまから18年前、1998年にフジテレビのCSチャンネル(当時の名称はフジテレビ721とフジテレビ739)が開局したおり、番組間のフィラー映像でその一部が使われていたのを思い出す。


チャンネルNECO公式『完全走破!上野~札幌寝台特急北斗星の旅』

http://www.necoweb.com/neco/program/detail.php?id=3574&category_id=7


来月4月はさらにマニアックで、1983年に放送された『これが世界の心霊だ!』を放送。当時、この手の番組で、心霊手術とかラップ現象なんか胡散臭いことを覚えたものだ(笑)。なお、タイトルに「#1」とあるから、続編を出すつもりなのだろうか…。それから『YELLOW MAGIC ORCHESTRA (’80 WORLD TOUR IN AMERICA)』なんてのも。これは1990年代のYMO復刻ブームの際に演奏場面だけがソフト化されたことがあったけど、番組全体としてはCS初の蔵出しものである。


それから4月には大きな目玉がある!、東映チャンネルがまたまたやってくれたのだ!


なんと『鉄道公安官』を放送するのである。かねがね観てみたかった作品であったし、昨年からの『警視庁殺人課』~『新宿警察』といった昭和50年代の“懐かし刑事ドラマ”が続いていて、後番組に期待する作品として推していただけに感無量の想いだ。まあ、前身作品である『新幹線公安官』のほうをなぜ先にやらないか、ちょっと疑問ではあるが…。


東映チャンネル公式『鉄道公安官』

http://www.toeich.jp/program/1T0000010638/201604


『鉄道公安官』は1979年4月からテレビ朝日系で放送されたもので、当時はアクション&刑事ドラマブームの真っ只中。


1979年4月期のテレビにおけるアクション&刑事ドラマ一覧

月曜日 テレ朝●『鉄道公安官』、フジ『大空港』、東京12●『ザ・スーパーガール』
火曜日 日テレ『大都会 PARTⅢ』、東京12●『おやこ刑事』
水曜日 TBS『明日の刑事』、テレ朝『特捜最前線』
木曜日 なし
金曜日 日テレ『太陽にほえろ!』、TBS『七人の刑事』
土曜日 TBS『Gメン'75』、日テレ●『熱中時代 刑事編』
日曜日 日テレ●『俺たちは天使だ!』、フジ●『刑事鉄平』


●印は1979年4月からの新番組


それで『鉄道公安官』は月曜8時からの放送。当時、保育園の年長さんだった自分は7時台までチャンネル権があり、土曜日以外の8時からは親や祖母がそれを持っていたため、うちでは月曜日はTBSナショナル劇場(当時は『江戸を斬るIV』)をずっと観ていたので、本放送時は観た覚えがない。でも、「なんか電車が舞台の刑事ドラマやっているぞ 」とは気になっていたシロモノ。後年の再放送もその視聴機会を逃していて、関西(サンテレビ?)でやっていた再放送の話を聞くたびに「いいなぁ~」と羨んでいた。なので、自分にとっては幻のドラマだっただけに、いまから興奮している(笑)。


ちなみに、この『鉄道公安官』というタイトル、前述した前身作品の『新幹線公安官』に倣って、同じ鉄道×警察ものだから、それですんなりと付けられたものではなく、制作発表時は『青い捜査線』だったそうな。その由来は、当時ブームで作品の舞台にした鉄道が“ブルートレイン”だったことから(ちなみに企画時の仮タイトルは『ブルートレイン』そのものであった)。しかし、タイトルから全く内容を想像出来ないと危うんで、無難に『鉄道公安官』に収まったとのこと。