日本映画専門チャンネル ひるおびドラマ枠で放送中の『俺たちは天使だ!』、音楽のクレジットには主題歌も担当したSHOGUNが手掛けた他、U-DOなるグループも連なっている。劇中ではU-DOの名義ではないのだが、プロデュースしたトミーという女性ハーフ歌手のアルバム『ギブ・イット・トゥ・ミー』収録曲が、ダーツ(柴田恭兵)が働くディスコ「キャステル」で毎回掛かっているディスコナンバーとしてBGMに採用。そのシーンにハマりすぎているくらいハマっているのはちゃんとワケがあって、U-DOとはディスコのDJ集団で、いわば〝本職〟が手掛けたものだったのだ。それでディスコのフロア・ミュージック用にトミーのレコードを制作する際に、SHOGUNのメンバーでもあったケーシー・ランキンが関わっていたことからの『俺たちは天使だ!』に採用となったワケなのである。

 

いまから五年前にYouTubeでそのうちの一曲、シングルカットもされた「YOU CAN DO , I CAN DO」がアップロードされた際、驚喜したものである。なにせ当時は未CD化だったし、レア盤だったのだから。

 

 

YouTube 俺たちは天使だ!のディスコシーンといえばこの曲(YOU CAN DO, I CAN DO)

 

https://www.youtube.com/watch?v=QfPN1UutIXY

 

昨年リリースされた、1970年代後半のディスコブーム時に作られた和製ディスコナンバーのコンピレーション盤『夜の番外地 ディスコ歌謡 ~卑弥呼~』にそれが初CD化されて収録。ケチな性分である自分は「その一曲のために買うのはなあ…、YouTubeでいつでも聴けるし」と躊躇しているうちに、待てば海路の日和かなッ!(第7話「運が悪けりゃ現行犯」のセリフより)、同じ「夜の番外地」シリーズの一環で、今月7月、「YOU CAN DO , I CAN DO」が収録された前述のアルバム『ギブ・イット・トゥ・ミー』に加えてトミーが当時出した全てのシングル曲のバージョンまで網羅したものがリリースされていたのだった。

 

 

ギブ・イット・トゥ・ミー+4/SOLID

 

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私事ながら7月と8月は忙しくしていて、どうにもこうしたリリース情報には疎くてなっていて、暇になった今月9月になってようやく知ったもので、早速Amazonの購入ボタンをポチりと押した。それを嬉々としてツイッターでつぶやいたところ、既に購入していたフォロワーの方から“あんまり期待するようなものではない”といったようなニュアンスの返信が…。で、いざ聴いてみると、なるほどたしかに…。「YOU CAN DO , I CAN DO」のほか、「DANCING MAN」、「CALLING U.S.A」など『俺たちは天使だ!』の劇中で掛かっていたものは満足したものの、馴染みのない他の収録曲は“うーん”という感じだった。でもまあ、メジャーレーベルから出された今回のCDではないので、すぐに廃盤になる可能性大いにあり。その方の感想通り、“買っておいて損ではない”ものであったには違いない。

 

さて、『俺たちは天使だ!』でCD化されていないのは、あとは第3話「運が悪けりゃ殺人犯」に使われた(というかそのために作られた)「私を殺した貴方が憎い」だけとなったか。

 

 

 

 

○ だん吉・なお美のオマケ・コーナー

 

 

 

 

***音で聴く『俺たちは天使だ!』特撰***

 

 

まずは、なんと言っても『ミュージック・ファイル』。もうかれこれ二十三年前の作品(1992年11月リリース)だが、劇中で掛かるTVサイズの主題歌はこれでしかな聴けない!、ほかにも、CMに入るときのあのアイキャッチまで収録されているなど、俺天好きなならば必須のアイテムだ。

 

俺たちは天使だ! MUSIC/バップ
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それから、SHOGUNのデビューアルバム『SHOGUN』(オリジナルは1979年リリース)。一応はこれが『俺たちは天使だ!』のサントラアルバムではあった。現在、CDは廃盤(まあ容易に手に入るが)で、ダウンロード販売のみ。

 

SHOGUN/Sony Music Direct(Japan)Inc.
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主題歌の「男達のメロディー」だけで充分だよという方には、その当時のテレビドラマ主題歌(オープニング&エンディング曲)を集めたコンピレーション盤『俺たちのメロディー』(2002年リリース)がおススメ。同タイトルのシリーズが第5弾まで出されていて、後のほうに出されたものはさすがにネタが尽きて結構強引な寄せ集めとなってしまったが、“宝の海に飛び込んだ”この第1弾は純粋に日本テレビのドラマだけで(『ルパン三世』はアニメだが)、『俺たちは天使だ!』と同時期かその直前直後の関連作品ばかりだから、懐かしもののコンピレーションで一番のキモとなるタイムスリップ感が思う存分満喫できる。名盤中の名盤だ。

 

俺たちのメロディー/カルチュア・パブリッシャーズ
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