先週の土曜日、友達に誘われて、二名敦子のライブを東急目黒線 武蔵小山駅そばのAGAINというライブカフェに観に行ってきた。


二名敦子は1980年代に活動していた女性ポップス歌手で、いまから26年前に出した1987年のアルバム『フルアレスント・ランプ』を最後に結婚・出産で一度引退している。彼女の復帰のキッカケは、2010年に彼女のアルバムにいくつもの曲を提供していた村田和人がそのなかの一曲、「風の街角」をセルフカバーをする際、久しぶりに彼女と連絡を取り、「また歌ってみない?」と再びシーンに引っ張り出してきたことから。長年のブランクを埋めるために、村田和人が関係するいくつかのライブにゲストというかたちで参加してリハビリをこなした後、今年4月にギタリスト兼プロデューサーの芳野藤丸率いるSHOGUNのバックのもとでワンマンのライブを開催し、前回同様SHOGUNをバックにしたライブであった。


誘ってくれた友人は村田和人が主催するボーカルスクールの生徒なので、もう何度もライブを拝見していて、だから活動復帰の話は以前からその友人を通じて聴いていて何度か誘われもしたのだけど、あいにくタイミングが合わずに逃し続けていて今回やっと適った次第。


今回のライブは、先月8月に1980年代にビクターインビテーションから発表した3枚のアルバムがタワーレコード限定ながら復刻された、その再発記念ライブともなったことから満員御礼でじつに盛況であった。


二名敦子が1984年、1985年にリリースした3枚のアルバムをタワレコ限定再発

http://tower.jp/article/feature_item/2013/07/04/0707


さて、自分がなんで二名敦子に興味を持っていたかというと、前述の再発でも出された1984年のアルバム『LOCO ISLAND』と1985年のアルバム『WINDY ISLAND』に、櫻井哲夫と野呂一生が曲を提供していたことで、リアルタイムではなかったが、後追いで聴くようになったことから。嬉しいことに、今回の再発記念のライブでは、『WINDY ISLAND』に櫻井哲夫が書いた「PH-8」が披露された。メンバーがいないライブで、カシオペアのOB・現役メンバーが書いた曲を、それも他アーティストへの提供曲を聴くなんて初めての体験だったかも。ちなみに、櫻井哲夫と野呂一生は、ビクターインビテーションからは二名敦子と同じプロデューサー(レコード会社側)のもとで、それぞれ初のソロアルバムを出している繋がりもある。


当ブログ記事 野呂一生 初のソロアルバム「SWEET SPHERE」

http://ameblo.jp/goro-chayamachi/entry-11240333096.html


また、二名敦子は1980年代半ばの活動時、京都にあるKBSというローカルテレビ局で清水興(NANIWA EXPのベース)との司会進行で『アンクル・アベニュー』という音楽情報番組を持っており、1986年夏にカシオペアが滋賀県で開催された「びわこバレイジャズフェスティバル」に出演した際に、アルバム『SUN SUN』のプロモーションも兼ねて立ち寄って出演したこともあったとか。


リハビリも終え、ようやく本格的に活動再開した二名敦子、いつか櫻井哲夫と野呂一生らとも再び共演してほしいところ。