いよいよゴールデンウィーク。今年はスカパー!三昧となりそうなかんじ。


前回のブログで「6月は、ファミリー劇場は刑事ドラマ快進撃」と伝えたそのファミリー劇場では露払いとばかりに、デカ劇場でやっている『太陽にほえろ!』と『西部警察』、『刑事貴族』の殉職編を集中放送。


ファミリー劇場 昭和のデカ殉職編

http://www.fami-geki.com/showa/03.html


ただ、『太陽にほえろ!』の殉職編は、その前後に、死に至るフラグ編と敵討ち&事件解決編みたいなのがあるのが多くて、そういうのも今回フィーチャリングしてほしかった。まあ、マニアックに重箱の隅をつつくよりも、昔の特番の企画でよくあったような名場面集だと軽く考えて観てみるのがいいか。


刑事ドラマ&フュージョン好きにとっては、現在敢行中の舘ひろしのコンサートツアーは、もはやメッカ巡礼に等しいくらいに参加必須。昨年リリースした石原裕次郎のトリビュート盤、そのプロモーションのNHK『SONGS』での演奏メンバー が再集結してのライブだから(ただし、ドラムが神保彰から則竹裕之に変更。でも、その実力と人気は引けを取らないもの)。自分は4月30日の渋谷のオーチャードホール公演に行く予定。その4月30日の模様が早くも5月6日にWOWOWで放送される。WOWOWは視聴料が高いし、自分的には他の番組で観たいものないから加入していないんだけど、これだけを目当てに短期間加入して観ようかどうか思案中。


WOWOW  『舘ひろしスペシャル HIROSHI TACHI IN THE MOOD 2013』

http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/103119/index.php


HIROSHI TACHI sings YUJIRO/DefSTAR RECORDS

¥3,059
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スカパー!プレミアムサービスでも今月から視聴可能になったTBSチャンネル2。今月4月はほんと観まくった。TBSチャンネル1ではやってくれなかった田中裕子×小泉今日子主演の『花嫁人形は眠らない』(1986年) や、CS初でDVDソフト化もされていない蔵出しの田宮二郎&吉永小百合の夏樹静子原作のサスペンス『光る崖』(1977年) がすこぶる面白かった。なかでも一番面白かったのは、新録番組なのだが、TBSの過去のヒット番組に携わったスタッフへのインタビュー番組で『テレビがくれた夢』シリーズ。ゴールデンウィーク中もリピート放送がなされる。


『ザ・ベストテン』の立ち上げ時から番組終了まで関わったスタッフで、歌手をランキング方式で出演させることも考案した山田修爾。TBSのトレンディドラマの中心的存在だった遠藤環。ビートたけしがことあるごとにタイトル名をネタにしていた短命番組『笑ってポン!』やそれとは反対に一大ヒット番組となった『痛快!なりゆき番組 風雲!たけし城』の産みの親・桂邦彦ら、番組のタイトルロールのスタッフ名の一番最後のほうに記載の名前だけは知っていた人が続々登場している。昔のテレビ番組をこよなく愛する自分みたいな人は、むちゃくちゃ楽しめるんで是非ともオススメしたい。


TBSチャンネル2 『テレビがくれた夢』 山田修爾 編

http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/d2061/


TBSチャンネル2 『テレビがくれた夢』 遠藤環 編

http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/d2037/


TBSチャンネル2 『テレビがくれた夢』 桂邦彦 編

http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/d2015/



チャンネル銀河では、5月に集中放送されるフランキー堺主演の法廷推理ドラマ『赤かぶ検事奮戦記』の第1シリーズと第2シリーズ、それから先頃亡くなった坂口良子主演の『京都殺人街道』シリーズがオススメ。


チャンネル銀河 5月GW後半も“国内サスペンス特集!!”

http://www.ch-ginga.jp/news/#entry-2777


『必殺』シリーズと同じ松竹京都撮影所が手掛けたもので、『必殺』に出ているおなじみの役者が出ていたり、同じような演出や撮影技法が垣間見られる。


『赤かぶ検事奮戦記』シリーズは、ほんとに大好きで語り尽くせないほど見どころを紹介したいんだけど、かいつまんで幾つか紹介したい。


『赤かぶ検事奮戦記』第1シリーズは、1980年10月に5回のミニシリーズで放送されたもので、その撮影がなされた1980年晩夏から初秋に掛けての飛騨高山の風光明媚な景色と観光地の賑わいが堪能できる。まるで紀行番組を観ているかのような趣でもある。鉄道ファンには飛騨高山方面に向かう昔の特急「ひだ」とか、いまとあまり変わりがない駅舎だが、33年も前のリアルタイムの〝昭和〟な国鉄 高山駅舎でのロケなど、古いドラマならではの貴重な映像が興味を惹かれるんじゃないかと思う。また、第2シリーズは1981年11月から1982年2月までの放送だから、第1シリーズとは季節が被らない、晩秋から冬真っ直中にかけての、後半は風情がある雪景色の飛騨高山も観られるなど、どれもこれもまさに映像遺産といったところ。

出演俳優に着目すると、第1シリーズに、この1980年、『太陽にほえろ!』にスコッチ刑事役で復帰していた沖雅也が赤かぶ検事の敵役の法眼弁護士役で掛け持ち出演。赤かぶ検事の相棒の榊田警部補役の森田健作とは、いま日本映画専門チャンネルで放送している『惑星大戦争』(1977年公開)でも好敵手同士で共演していたり、法眼弁護士が初登場する第2話の弁護依頼人役(つまり事件の容疑者)の梅津栄とは、前年の1979年に主演した探偵アクションドラマ『俺たちは天使だ!』でも依頼人として共演しているなど、ファン必見の要素満載なのだ。


チャンネル銀河 『赤かぶ検事奮戦記』第1シリーズ

http://www.ch-ginga.jp/epg/?series_code=6301


1981年11月から放送の第2シリーズは、法眼弁護士役が沖雅也から勝野洋にチェンジされている。『太陽にほえろ!』で、勝野洋が殉職降板→沖雅也が新刑事で登場という逆のパターン。この第2シリーズ当時、沖雅也は『太陽にほえろ!』でもメンタル面から支障を来して二度にわたる休養、そして降板していたので、これは推測ではあるが、最初は第1シリーズに続いて沖雅也で設定されていたものの、そういう理由で出演できず、映画『ブルークリスマス』(1978年公開)、それと同時期のテレビドラマ『姿三四郎』や『俺たちは天使だ!』などの近作で共演が多かった勝野洋が沖サイドからの推薦によって抜擢されたんじゃないかと思っている。


チャンネル銀河 『赤かぶ検事奮戦記』第2シリーズ

http://www.ch-ginga.jp/epg/?series_code=6302



坂口良子主演の『京都殺人街道』シリーズも松竹京都撮影所が手掛けたものだけど、2時間サスペンスドラマながら、おなじみの朝日放送(テレビ朝日)制作の土曜ワイド劇場枠ではなく、日本テレビ制作の火曜サスペンス劇場枠で放送されたもの。制作局によってのカラーの違い、というか空気感の違いが見受けられるのが面白い。


チャンネル銀河 『京都殺人街道』シリーズ

http://www.ch-ginga.jp/epg/?series_code=6281


『京都殺人街道』シリーズは、1980年代末から1990年代前半の京都やその周辺が舞台となっていて、1997年のJR京都駅に新駅舎が建って以降の急激な変貌を遂げる前の、京都の少し懐かしい景色が見られる。また、新聞記者役の坂口良子の同僚として、『ウルトラマンA』で知られる、そして松竹京都撮影所作品ではおなじみの高峰圭二がその新聞社の専属カメラマン役として出演しているのも見どころ。


京都げのむno.2 [京都売ります!]/京都CDL

¥800
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『怪奇大作戦』の名作回「京都買います」のタイトルをパロディ。
現代京都建築と古都・京都が持つ特異な問題点をするどくエグっている。
京都が舞台の現代劇ドラマを観る人には見識が広がること受け合いの絶品な資料だ。