CSのフジテレビTWOにおいて今月2月19日(日)、とんでもないドラマが放送される。それが浅野ゆう子主演の『晴海コンパニオン物語』だ。


http://wwwz.fujitv.co.jp/otn/b_hp/912200028.html


このドラマは1988年のヒットドラマ『君の瞳をタイホする!』と『抱きしめたい!』のスタッフらで作られた単発の2時間ドラマ。それも制作されたのが『君の瞳をタイホする!』以前で、当初は1987年中に「金曜ドラマチックナイト」枠で放送される予定だったのだが、結局放送されずにお蔵入りをしかけ、1988年10月15日(土)の夕方4時から6時の再放送枠でオンエアされたものだから、“幻の”と言われている。


数年前、『君の瞳をタイホする!』や『抱きしめたい!』が待望のDVD化がなされたときに、こういった由縁があるのだから“特典”として付けられたら良いのになと思ったものだけど、今回ようやく観られることが適った。


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内容はイベントコンパニオン3人の恋や仕事をコメディータッチに綴っていて、浅野ゆう子のほかに、賀来千香子、室井滋がコンパニオン仲間で、三浦洋一が浅野の同棲相手のTV局ディレクターの役で出ている。当時流行の業界ドラマと後のトレンディドラマの要素を併せ持ったドラマとも言える。浅野以外の3人は、同じスタッフで作られて放送された『キスより簡単』(1987年5月-7月)に出ていたり、それからイベントコンパニオンの職業設定は後に同じスタッフで作られた『君が嘘をついた』(1988年10月-12月)の女性陣3人の職業に活かされていたりといろいろ興味深い。


さて、このタイトルに付けられた晴海とは、かつて在った東京国際見本市会場のことで、制作された1987年当時は東京ビッグサイト(1996年開業)もなければ、幕張メッセ(1989年開業)もまだ存在してなく、首都圏で行われる見本市といえば、晴海のここだったのだ。なお、東京モーターショーがここで最後に開催されたのも1987年であった。