綾瀬はるか主演「ひみつのアッコちゃん」実写映画化!
 赤塚不二夫さんの代表作「ひみつのアッコちゃん」が実写映画化されることになり、主演を綾瀬はるかが演じ..........≪続きを読む≫


想い出すのは、南野陽子主演の幻の映画『魔法使いサリー』。主演3作目で、絶頂期の1988年公開予定だったもの。


1作目が彼女の出世作となった『スケバン刑事』のオリジナル劇場版、2作目が『はいからさんが通る』と、じつは少女漫画を原作に用いたもので作ってきて、その流れとして制作元の東映がアニメ化などして既に版権も持っていた『魔法使いサリー』があてられた。


当時、アイドルが群雄割拠していた中で、南野陽子は十代以下の女の子にも抜群の人気があり、午後9時からのランキング歌番組『ザ・ベストテン』などではそういった年齢層からリクエスト葉書が多く寄せられていて、それに対してのリップサービスなのか、「ランキングされていれば、上位で遅い時間に出演するよりも、(子供らが少しでも観やすいような)下位の早い時間での出演でも構わない」と余裕のコメントを述べている。


南野陽子に『魔法使いサリー』という、謂わば児童作品のオファーがあったのはこういった背景があったのではないかと考える。


『魔法使いサリー』で一度はマスコミ発表したものの、すぐに変更。それでも少女漫画路線は変わらず、2作目『はいからさんが通る』と同じ大和和紀原作の女子医大生とあしながおじさんの物語『菩提樹 リンデンバウム』となって、それが制作されて1988年夏に公開された。


『はいからさんが通る』に続いて、柳沢慎吾が出ているのだが、「柳沢が医大生役なんておかしい」という意見が多数あったのを覚えている。推測するに『魔法使いサリー』のカブ役から転んだものだったのだろうか?