常々、「治療の軸」を忘れてはいないか
を確かめる。というか、確かめる習慣をつけるようにしています。
治療家の皆様はそれぞれ「基盤」となる
治療法があると思いますが、私の場合
「〇〇治療法」「〇〇式骨盤調整法」など
既存の治療法を基礎に、というよりは
それ以前の「施術にあたっての心掛け」
を「軸」としています。
数年前、ある按摩マッサージ師の先生の技術セミナーに参加した時のこと。
その施術方法に関しては、その先生と、その方の師である、都内の整形外科医の先生の発案によるものでした。
参加されていた先生方、学生の方たちは技術を身につけ、翌日クライアント様に還元しようと真剣な眼差し。
もちろん私もその技術を少しでも身につけたく講演を聴きいっていました。
しかし、途中からなんとなく疑問というか、自分の中で「ん?このセミナーの本質は?」と、突然思ったのです。講演されている先生が冒頭から「この技術に限らず、全てにおいて大事なこと・・」というキーワードが引っかかってしょうがなかったのです。おそらく、殆どの参加者のかたはスルーしていると感じました。その先生が講演中しきりに言っていた言葉「まず触れて、動かして、何か感じて下さい」。
漠然としてそれでいて、物凄い「深さ」に
体がズコン!となりました。
この講演の技術より、「触れる、動かす、感じる」という言葉をどう施術に反映させようか、そればかり考えてしまい、肝心のその日の手技はろくにできていませんでした。それ以来、この3つの言葉は我が院の施術理念となりました。
この「軸」のおかげで、様々な治療法が現れても、自分自身「迷子」になることはありません。色々な手技も、この3つの言葉は避けて通れないからです。
私は今でも、この先生は「心の師匠」と勝手に崇めております^_^
症状の思慮に迷う時、この3つの言葉が
心を落ち着かせ、再び正しい評価ができるよう、導いてくれます。
迷うことは良いことです。出口を見つけるプロセスが大事なことだと私は思います。