B2,B3になるにしたがって悪性度が増してきます。
ミッフィのさんはがんではないけど、胸腺腫は悪性の振舞いをします。転移したり播種します。
なので取りましょうっていうのが胸腺腫の治療です。
AからB1くらいまでは悪い振舞いはしません。
多少、放って置いてもいいんです。
B2くらいになると悪い振舞いをします。
これ、取ってみないとわからないです。
ミッフィーさんは2年間全く変わりないです。
心膜嚢胞は手術しなくていいんですが、見る限り、そんな感じではないです。
取ってみないとわからないですが、可能性は低いです。
まずMRIをしましょう。
このまま、経過を見るか切るかなんですが、お若いので手術をお勧めします。
80歳90歳なら手術のリスクがありますが
後々万が一、悪さをしたら困るので取って決着をつけた方がいい気がします。
手術は大きい手術ではないです。
胸腔鏡手術です。
1時間ちょっと。
小さな傷が3カ所。
ミッフィーさんは右側から行きます。
入院は4日間くらいです。
大きな合併症もないです。
こんな感じの手術なので若くてお元気な方には勧めることが多いです。
(オヤジ)
膵netだったのですが、胸腺に飛んだ可能性はないのでしょうか。
(胸部外科のお医者さん)
稀ですね。
膵netも稀、胸腺腫も稀。
(胸腺腫は20万人に1人と言われてるらしいです。)
稀の稀はないですね。
膵netは肝臓が多いです。
肝臓に全くないのに、胸腺に飛ぶのは有り得ないです。珍しい物がたまたま2つ出来たと考えるのが普通かなと思います。
それで
胸腺腫は内科の病気を合併することがあります。
重症筋無力症です。
自己免疫疾患みたいなもので厄介です。
今、症状が無くても胸腺を取って発症する場合もあってよくわからない病気です。
血液検査で重症筋無力症の自己抗体を調べます。
自己抗体がある人は今、症状が無くても重症筋無力症を発症する場合があるので胸腺を全部取った方がいいです。
そうなると手術が大きくなります。
時間は3-4時間、両側からと首元からも切って胸腔鏡手術になります。
ダヴィンチの場合もあります。
今日採血して結果が出る2週間後に造影剤MRIをやりましょう。
手術のことですが、
膵臓の手術よりは簡単な手術です。
膵臓手術のような大きな怖い合併症も少ないです。
でも傷の痛みは独特といいます。
肋骨と肋骨の間に器具を入れて手術するので、術後、肋間神経痛に悩まされる方がいます。
傷の大きさと痛みは比例しないんです。
お腹をガバッと開けたより痛いと言う人もいます。
やってみないとわからないです。
(ミッフィー)
(胸部外科のお医者さん)
手術は急がないです。
雪が解けてからでもいいですよ。
術後、雪かきは普通にできますよ。
次回
2週間後です。