「敷地内に家を建てる事、2人でよく話し合いなさい」

義母にそう言われた。






話し合えば

私が敷地内同居に賛成するとでも?














ウサ夫の実家を出て、アパートに帰る事にした。


ウサ夫
「はー、腹減ったね。何か食べて帰る?」




カメコ
「好きにすれば」




ウサ夫
「何?怒ってんの?」



カメコ
「…あの状況、私が怒らないとでも思った?」



ウサ夫
「まあ、母さんも言い方キツいとこあるからね。」




カメコ
「言い方もキツかったけど。



私が怒ってるのはそこじゃない。

なんで庇ってくれなかったの?」




ウサ夫
「母さんがカメコに

"同居を嫌がってるのはカメコでしょ?"

って聞いたこと?」







カメコ
「そうだよ!

ウサ夫が何も助けてくれないから、

変な空気になっちゃったじゃん。」







ウサ夫
「でも実際に同居が嫌なのはカメコなんだから

そこは仕方ないんじゃない?」








カメコ
「それでも伝え方ってあるよね?

あれじゃあ私が悪者みたいじゃん。」





ウサ夫
「別に誰もカメコが悪者なんて思ってないよ」




カメコ
「まるで同居を反対してる悪者だったよ。



ウサ夫にとっては

ただの親子喧嘩かもしれないけど、


私にとっては一生の生活を左右する

大事な話なんだよ?




上手く仲を取り持とうとか思わないの?」







ウサ夫
「じゃあどうすれば良かったの?


そもそも、俺は敷地内に家を建てたい、

カメコは同居が嫌だ。


俺らでも意見が分かれてるのに。」






カメコ
「違う違う。

私達2人の中でもマイホームについて


意見が分かれてるって言えるほど


話し合えてないよね?



っていうかさ、


さっきから話を聞いてると

ウサ夫の中では

敷地内同居の一択だけになった

みたいに聞こえるけど?





マンションとか中古の選択肢は

まさか無くなったわけじゃないよね?」






ウサ夫
「まあ、冷静に考えると

俺らの給料だけでマイホームってキツいよね。



それにさ…」









私は"それにさ"に続く言葉を言われた瞬間を



何年も経った今でも



忘れられない。