私は精神疾患(統合失調症)を抱えて20年になります。
その間、一人暮らしや仕事を通して、さまざまな苦労を経験してきました。
最近になって気づいたのは、その苦労の多くが「病気を持たない人(健常者)の世界に、自分を合わせなければならない」ことから生じていた、という点です。
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就労の例から考えてみる
一般的なフルタイム勤務は「1日8時間・週5日」が基本です。
しかし、障害を持つ私にとって、その働き方はとてもハードルが高いものでした。理由は、障害の特性として「疲れやすさ」があるからです。実際、精神疾患を抱える多くの人に共通する特徴でもあります。
現在の国の方針では、就労移行支援事業所などに通い、長時間労働に耐えられるよう訓練することが重視されています。
言い換えれば「障害者が健常者の働き方に適応する」仕組みです。
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発想を逆にしてみる
私はこの発想を逆にすることで、障害者だけでなく多くの人が幸せになれるヒントがあるのではないかと考えました。
つまり「障害者が健常者に合わせる」のではなく、「健常者が障害者の特性に合わせる」ことで、新しい生き方や幸せの形が見つかるのではないか、ということです。
たとえば精神疾患を持つ人の中には、認知機能が下がり、文字情報を理解するのが難しくなる場合があります。
そのため、役所や国が出す報告書などは非常に理解しにくいことが少なくありません。
もし、これらの文章が精神疾患を持つ人でも分かりやすいように書き直されていたらどうでしょうか。
一般の人にとっても理解が容易になり、結果として国や行政の情報がより広く伝わるはずです。
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ユニバーサルデザインとの関わり
すべてを障害者基準にする必要はありません。
けれども「健常者目線の社会」を「障害者目線」に置き換えてみることで、よりよいサービスや新しいビジネスの可能性が生まれ、障害者だけでなく多くの人が幸せになれるのではないかと思います。
こうした考え方は「ユニバーサルデザイン」と呼ばれています。
ハンディキャップのある人に配慮した工夫が、結果的に一般の人にも役立つという発想です。
身体障害とユニバーサルデザイン(たとえば使いやすいハサミや段差のないスロープ)は、世界中で長年取り組まれてきました。
一方、精神障害とユニバーサルデザインの研究は、海外では1990年代後半から、日本では2010年代から始まった、まだ新しい分野です。
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精神疾患 × ユニバーサルデザインの研究例
1. 情報のユニバーサルデザイン(日本・海外)
行政文書や医療情報を平易に表現し、誰でも理解しやすくする試み。
2. 教育・学習支援(UDL)(主にアメリカ)
学び方を多様化し、精神疾患や発達障害にも対応する教育デザイン。
3. 職場のユニバーサルデザイン(日本・欧米)
柔軟な勤務制度や環境整備で、精神疾患を含む誰もが働きやすい職場を目指す。
4. サービス・環境デザイン(日本・国際)
病院や公共機関の案内を簡略化し、精神疾患や認知症にも優しい仕組みを導入。
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おわりに
今の日本では「障害者が健常者の世界に適応する」という流れが主流です。
けれども、その流れを一部でも逆にしてみることで、新しい発想や生き方のヒントが見つかるのではないでしょうか。
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