本日の映画は、『ティム・バートンのコープスブライド』🐱 




 親同士が決めた政略結婚を前に、森で誓いの言葉を練習していたヴィクターは、手違いで死体の指に結婚指輪を嵌めてしまったことで、死体の花嫁・エミリーを勘違いさせてしまいます🐱


あくまでも自分が花嫁だと言い張るエミリーと、正式な婚約者・ヴィクトリアの間で板挟みになるヴィクター🐱


 そして生者の世界より賑やかで鮮やかな死者の世界🐱❗

 不気味でシュールでかわいい、ティム・バートンの世界🐱❗


 前回観た『シザーハンズ』は悲劇的なラブストーリーだったのですが、今回はいかに……🐱 


 コープスブライド(死体の花嫁)のエミリーが、なんとも切ないのです🐱💦

 結婚詐欺に騙されて死体になってしまった上に、ようやく結婚できると思った男には、生者の婚約者がいたという……🐱 


 日本の山形県には、ムカサリ絵馬という風習があります🐱 

未婚のまま亡くなった息子・娘のために結婚式の絵馬を奉納し、死後の世界で所帯を持たせてあげるという習わしです🐱

 未婚のまま亡くなるということは、それだけ心残りの残る無念なことだという意識があったことが伺われますね🐱 

誰だって、愛する人と結ばれることなく死んでしまうのは無念です🐱💦 


 生者は生者と、死者は死者としか結婚できないというルールは、日本を含めた世界各地の神話にも共通します🐱 


 そのためか、このお話の中でも、死者であるエミリーと生者であるヴィクターの結婚は、ついぞ成立することはありません🐱 


 しかし、最終的に自分の幸せよりも、愛する人の幸せを成就させる方を選んだエミリーは、『シザーハンズ』のエドワードと同じく、悲しくも美しい愛を貫いた人だったと思いますよ🐱 


 ティム・バートン監督の描く愛の物語は、どこか痛みを伴いながらも、優しく清らかですね🐱✨