本日の読書は、穂村弘『君がいない夜のごはん』🐱



歌人・穂村弘による食べ物にまつわるエッセイ集🐱
といっても飯テロ系グルメエッセイではなく、
『ミスドでD-ポップを注文することのダサさ』
『器にかけたラップを中途半端に半分だけ剥がして中のものをつつく怠惰』
『食べ放題システムに潜む罠』
など、食べること周辺についてくる人間的な不器用さを描くエピソードが集まっております🐱

確かに、食べること周辺には、自分だけが感じる不思議や違和感がけっこうあるかも🐱

ケイさんの場合🐱

この前、彼氏🐯の誕生日に、チョコレートケーキをスプーンに一匙だけ食べさせたところ🐱
彼氏🐯が『うわっ🐯💦苦いやんけ🐯💦』と反応したんですよ🐱
私の中にはケーキもチョコレートも甘い、という認識しかなくて、誰が食べてもチョコレートケーキは甘いものだと思っていましたから、
長年共に暮らしている一番身近な存在、もはや私の一心同体である彼氏🐯が、チョコレートクリームのカカオ風味を『苦い』と感じたことに、新鮮な驚きを感じたのです🐱

こんなに深く愛し合っているのに、人と人は一粒のチョコレートの味わいさえも分かち合えないのね、みたいな🐱

食べ物にまつわるエピソードには、人の生と精神性の個性を現してしまう不思議な魅力があります🐱