本日の映画は、『子宮に沈める』🐱
実際にあった事件をもとに、一つの家庭が壊れ、母親のネグレクトの果てに子どもたちが餓死していくまでを淡々と定点カメラで描いたドキュメンタリー風映画🐱
ずっとウォッチリストには入れていたのです🐱
けれど、なかなか観て鬱になる勇気が出なくて、今日まで観られなかった作品🐱
どこにでもある幸せな家庭が離婚によって壊れ、子どもたちを抱えてシングルマザーになった母親は夜職をするようになり、次第に生活は荒廃していきます🐱
時系列が進むごとに荒れていく部屋や、家に全く帰らなくなる母親、子どもの異常行動が凄惨な暮らしを生々しく伝えています🐱
子どもをネグレクトして死なせたというと、私たちはどんな人間離れした異常性格の鬼畜だろうと想像しますよね🐱
しかし実際は、優しく真面目で完璧なお母さんだった女性が、環境の変化によって蟻地獄に囚われていくように、子どもを死なせる鬼畜な母親に成り果ててしまうこともあるのです🐱
私は、人は置かれた環境によって、善人にも悪人にも変わってしまうと思っています🐱
置かれた環境が救いのない場所であれば、あるいは人を堕落させるようなものならば、人はどこまでも堕ちていってしまうものだと思うのです🐱
人は社会から分断されればされるほど、自分を堕落させてくる悪い環境の魔力を断ち切れなくなります🐱
それくらい、一人の人間は弱く愚か🐱
だからこそ、人は光の当たる世界の人と、なるべく多くのつながりを持っていなければ危険で🐱
光の当たる世界に自分を繋ぎ止めてくれる人、それは家族であったり友人であったり、最後には福祉や行政かもしれない🐱
手を差し伸べてくれる人は、たくさんいる方がいいと思います🐱
貧困化が進み、社会と分断されて孤独に闇の中に堕ちていってしまう人が増えてきました🐱
最も弱く守られるべき存在である子どもたちを、社会の生み出した闇の犠牲にしないため、
私たちは身近に巣食う孤立と危機に敏感になる必要があると思います🐱
それにしても、覚悟して見たけれど、痛い🐱
目を背けたくなるような残酷な描写が後半にかけて加速していき、心がギリギリと締付けられて息ができなくなります🐱