「いつみても波瀾万丈」
6月1日より各所で配信が始まって、初めて鑑賞。
観たことなかっただけに、ムーンライトとごっちゃになってたけど、
内容は全然違くって、こっちはコメディ要素が多くポップな印象を受けた。
黒人ピアニストのシャーリーによる、南部アメリカツアーの運転手兼用心棒としてトニーが雇われるところから始まり、
道中様々なトラブルに見舞われながら、心の距離を縮めていくロードムービー。
タイトルにあるグリーンブックとは、黒人向け宿泊施設が掲載された案内本のことで、
ゲストであるシャーリーの泊まる宿泊施設に比べ、雇われのトニーが泊まる部屋の方が、
ランクが高いようにみえるのが、何とも物悲しい。
こうした、黒人差別描写は実際に演奏する会場や、道中で立ち寄る服屋でも残存しており、
ひいては、警察から理不尽な仕打ちを受ける始末でもある、という。
ただ、BLM映画としての要素はありつつも、それだけに終始した映画と言う訳ではなく、
黒人であるシャーリーの成長も描かれており、一方的になり過ぎていないバランスが観ていて心地よかった。
特に、スタンウェインでしか弾かなかったシャーリーが酒場のアップライトピアノで、
今まで弾かなかったであろうジャンルの曲を奏でるシーンは、シャーリーの殻を破ったグッとくるシーンでもあるし、
また、嘘も方便というか、相手を喜ばす軽いウソを吐くのがどんどん上手くなっていくのも、
トニーという男と出会えたからこその成長でもあるので、心に残った。
なんやかんやで、アカデミー賞取る映画は、面白いんやな。
残り78本