思い出のDVD
本日、高校時代の後輩Iの結婚式があった。Iは高校時代のバスケ部の後輩で、自分にとり、弟のような存在である。その結婚式にあたり、披露宴の余興を担当することになった私は、一枚のDVDを作成した。内容は新しいステージに進むIに対し「敬意」「感謝」「激励」を綴った手紙を、高校時代のチームメイトでリレー形式で読み伝えるというものである。
パソコン音痴である私が、DVDを作成するだけでも、奇跡と言えるのに、今回は、しばらく会うことがなかった先輩、同期、後輩とコンタクトを取る必要があった。現在は皆社会人で、東京にいるかもわからない連中ばかりだ。直前になり準備をしたため、3日間、車で走りまわり、何とか40名近いバスケ部OBと再会を果たすことができた。
連休をフル活用し、朝は収録、深夜は編集とTV局のような生活が3日間続いた。ちょっと気を抜くと、眠りに落ちてしまうようなギリギリの生活が続いた。デジタルビデオカメラや編集ソフトの購入で、多大な費用がかかった。
しかし、それは振り返って初めて気づいたこと。その時は、Iの幸せのためならば、何でもしてあげたいという一心で収録を繰り返した。気づけば、Iを喜ばすことが自分の夢になっていた。
そして、今回の準備の中で、私はもう一つの変化を得ることが出来た。仕事の後、深夜に収録を引き受けてくれた仲間。自分たちの体調を気にし、毎日電話をかけてくれる仲間。そして、何より今回の余興を一緒に引き受けてくれた親友Nの存在。彼等と接する中で、改めて人の温かさに気づかされた。
本番での発表は、自分の想像を超えるものであった。壇上で映像を見るIの目からは涙が止めどなく流れていた。それを見た瞬間、私は本当にこの役目を引き受けて本当によかったと思うことができた。
普段から誰よりも情熱的に望んでいるはずであった仕事、はたして今の自分は、仕事に対し、この三日間程の情熱が注げていたであろうか?「Iを幸せな気持ちにする」という夢の実現に向け、3日間突っ走っていた。すると、気付けば周りへの感謝の心が芽を出していた。
自分が本当にやりたいことに向け突き進んでいる瞬間、人は周りに感謝できるということに気づくことができた。
これから死ぬまで、一人でも多くの人の感動に関わって行きたい、と思う一日であった。