ご縁の旅
今年の夏、私はある試みに挑戦している。
それは、「ご縁の旅」。ご縁の旅とは、今まで私の人生においてお世話になった方々にエールとお礼を伝えにいく旅。そして、この旅の大きな特徴は宿泊費が0円だということ。図々しくも、お世話になった方のご厚意に甘えさせていただく。
今回、私が訪問するのは広島、品川、伊豆高原、熱海、山中湖、沖縄、ポートランドの7ヵ所。他人様の家に泊めていただいていることには、恐縮している。しかし、自分に会うために、遠路はるばる旅してきた者に対して、人は想像以上に温かい。むしろ、「わざわざ有難う」と申し訳なさそうな顔をされてしまう。中には、自分のために温泉旅館まで手配してくださった方もいらっしゃる。振り返ると、こういった方々とご縁で結ばれたことに、改めて感謝である。
しかし、こういったご縁が出来たのも、決して偶然ではないと考える。というのも、今回、私が訪問する方々には幾つかの共通点があるからである。
まず一つ目は、私がその人を尊敬しており関心があるということ。
そして、二つ目は、一緒に何かを成し遂げた(真剣に向き合った)経験があるということ。
今思えば、これらの2点はご縁を築く上で、非常に大きな意味を持っていたと考える。一緒に何かを成し遂げた経験が縁を深めるというのは、皆様も経験上、お分かりいただけると思う。
しかし、最初に挙げた、「相手を尊敬し、関心を持つ」ということ。実はこれ誰に対しても出来るが忘れがちのことであるように思う。人は誰しも、キラリ輝く宝石のような魅力を持っている。当然、人間同士であるがゆえ、好き嫌いの関係で、その魅力が見えにくいこともある。しかし、一度、その魅力にフォーカスを向けることが出来れば、自然とその人への尊敬の念が湧いてくる。尊敬は自然と相手にも伝わる。敬意を感じながら接してくるあなたに対し、その人は決して不躾な態度はとらないだろう。こうして、ご縁は築かれていく。
そう思えは、人と接すること自体がご縁作りのチャンスなのである。いつの時代も若者の間で「出会いがない」という言葉を聞くことが多い。皆、「運命的な出会い」や「私欲を満たすための出会い」ばかりを期待し、「出会いがない」と繰り返すのだと思う。しかし、実は目の前にいる人の魅力にしっかりとフォーカスを向けることが出来なければ、次の出会いには繋がりにくい。地味ではあるが、それを繰り返していくことによって、少しずつではあるが、お金ではなくご縁ででっかく生きる道が開かれていくように思う。
今回の旅、新たにご縁を広める旅にもなればと思う。