大切な子供だから | 城山魂

大切な子供だから

今日は最高の一日だった。当園の保護者の方と最高の話が出来たからである。

最近、当園では園についてアンケートを実施した。一般企業ではニーズを汲み取るために、無記名でアンケートを実施するということは一般的だが、幼稚園においては、珍しいケースである。というのも、多くの幼稚園も「モンスターペアレンツに言いたい事を言われるのではないか」「素人の意見なんて聞いても仕方がない」等の理由から、アンケートは敬遠する傾向がある。つまり、何もしないことが一番楽なのである。

しかし、かつて私の両親が「自分が学校に子供を預けていた頃、学校に言いたい事や、やって欲しいことが沢山あった」との言葉を聞いたことがあった。それを聞き、教育機関だからと言ってふんぞり返っていてはいけないと思い、最近になりアンケートを実施するようになったのである。

正直、過去の私のブログをお読みの方は既に、お分かり頂けると思うが、私はかなりの情熱家である。故、経営がワンマンに思われがちのところがある。結果、職員の中にはなかなか同意できず、保護者の方にグチってしまうことがあるようだ。アンケートに関しても、そこら辺の手厳しいコメントが書いてあった。内部事情を外部に平気で言いふらしてしまう組織もどうかとは思うが、最大の原因は、私自身にあると考えている。全ては、私が職員に対し、明確なビジョンを伝えきれていないことにあると思う(私のビジョンについては6/126/166/19をご覧ください)。ビジョンが伝えきれていないまま職員に指示を出せば、当然、思いつきで指示をしていると勘違いされてしまうと思う。完全に私の力量不足である。

やはり、何でも新しいことに挑戦しようと思えば、必ず昔からいる人間から抵抗にあう。ちなみに、どこの企業、教育機関、公務機関でも、経営者が新しくなると同様のことが発生するらしい。特に私の場合、商社出身の為、考え方をしっかりと理解していただけないと「営利主義」と思われてしまう(ちなみに、うちの幼稚園で一番給料少ないのは自分なのに(ToT))。

しかし、そんな中、いつも通り、園庭で降園の様子を見ていると、一人の保護者が私の近くに寄って来て、幼稚園に対する夢や希望を語り始めた「○○が出来たら最高」「○○に親も参加出来たら楽しい」「○○をもっと変えていこう」「先生、○○変えて良かったよ」「幼稚園の先生はサラリーマンに比べたら休みも多いし、まだまだ」「先生は一生、この幼稚園に関わるんだろうから先生がやりたいようにやればいい」。決して否定的な言葉ではなく、また自分の育児を楽にするための提案でもなかった。ワクワクしながら話してくれた。最高だった。こんなにも、まだまだ出来ることがあるんだ。こんなにも自分たちに期待をしてくれているんだ。涙が出そうだった。

正直、色々なことに挑戦するペースをもう少しゆるめて見ようかと思ったこともあった。しかし、今日、保護者の方と話して改めて思った。こんなにも自分の子供を愛している親のために、我々は何もしなくて良いのか?職員にとっては、毎年、入ってくる園児の一人かもしれない、でも、親にとっては大切な大切な子供。そして、二度とない3年間。そんな保護者の方にグチを言ってしまうということは、「あなたのお子さんの為に、何か新しいことに挑戦しろっていわれましたが、私は嫌です」と言っているようなもの。私のせいで、そんなグチを聞くはめになってしまった保護者の方に申し訳ない。全て私の責任である。

一方で、今回のアンケートはしっかりと職員に対し、方向性を説明するチャンスだと考えている。これからは、職員と今まで以上に、しっかりと話し合う機会を作りたいと思う。職員にも仕事の中に夢を持って欲しいと思っている。きっと、どんな職員も昔は夢を持って幼稚園に入ってきはず。皆にもう一度、その夢を思い出してほしい。毎年同じカリキュラムを事務的に、こなす保育者に保育される園児ほどかわいそうなものはない。最高の保育、それは何よりも保育者自身が夢に向け輝いていることだと思う。

私は園を「改革」するつもりはない。ただ、昔からある園の特徴をもっともっと良い方向に伸ばし続ける「改善」がしたいのである。きっと、職員は忙しい毎日を過ごしていると、その行き先が、どこにあるのか分からなくなってしまうのだと思う。それを何度でも、しっかりと説明したい。そして、本気で夢と感動に関われる幼稚園を作り上げていきたい。

本日は、本当に保護者の方に救われた。心が洗われ、気合いの入る一日だった。

ありがとうございます。