子供が生まれてくる理由 | 城山魂

子供が生まれてくる理由

本日、高校時代の部活の後輩と一緒に食事をする機会があった。その後輩は24歳という若さで、2歳の息子を持つ父親である。私も高校時代は若く、後輩の彼を相当しごいた記憶がある。特に彼は、その優し過ぎる性格が災いして、もう少し人間的に芯を持った方が良いと指摘されていた。

そんな彼と一緒にラーメンをすすりながら、私はこんな質問を彼に投げかけてみた。

「やっぱり、親になってみると自分の子供のために死ねると思えるの?」

すると彼は、何の迷いもなく・・・

「最近、不思議と死ねると思えるようになってきたんですよ。特に理由とかは無いんですけど・・・」

さらっと言ってのけた。園児のことは可愛いと思うが、この親の気持ちというのは妻子を持たない、私にはまだ分からない。後輩いはく、言葉を使いコミュニケーションを取れるようになってくると、その溺愛度は増すようである。

4月から通い始めた保育園も、最初は泣いてばかりだったそうだ。しかし、最近ではバイバイと手を振ると、スタスタと園内にひとりで歩いて行ってしまうらしい。その姿が、親としては嬉しくもあり、寂しくもあるのだという。

今回、私は後輩の変わりようには本当に驚いた。あんなに軟弱であった彼が、今はこんなにもたくましい。「子どもは親を育てるために生まれてくる」というのが分かる気がした一日だった。