アットホームな幼稚園 | 城山魂

アットホームな幼稚園

昨年、当園に通う園児の保護者を対象に「当園の印象を一言で言うと?」という質問を投げかけてみた。すると驚くべきことに約70%の保護者が「アットホーム」と答えた。現在の教育界における大きな問題の一つが家庭と教育機関との連携不足とも言われるなか、この結果は非常にありがたいものであった。

広辞苑によればアットホームとは、「くつろいだ気楽な雰囲気」とある。しかし、私が思うにアットホームという言葉は時代を経るにつれて他の意味も持ち始めているように感じる。例えば「家庭的」「昔懐かしい雰囲気」などというのはいかがだろうか?私はこのアットホームというキーワードを軸に今後の幼稚園運営に励んでいきたいと考えているのである。

先日、東京都内で有名なH幼稚園という園を見学してきた。H幼稚園は「都会の中で出来る限り多くの自然と触れ合うこと」をテーマに園運営を進めている。例えば、上り棒は竹製。建物はすべて築60年くらいの木造で電機製の空調器具は一切ない。園内には立派な畑がある。「自然との触れ合いを大切にする」と公言しながらも、プランターを少しいじっているだけのような幼稚園とは全く異なる。その園に入ると空気が3倍うまいと、言われる訳が理解出来る。園舎の柱一本見ても、「H幼稚園らしさ」を感じる幼稚園なのである。

そして、我々の場合、それがアットホームというキーワードになる。アットホームを徹底的に追求し、感動を与える保育を行いたいのである。例えばこんなのはいかがだろうか?

・各行事の際には、必ずサプライズで家族へ感謝を伝えるプログラムがある。

・親子参加型のスポーツイベントを毎月行う。

・園児だけではなく、教諭の母親参観を行う。

・保育の中での制作物を極力家庭で使えるものにする(箸など)

・毎月育児相談懇談会を開催する

・職員と保護者の間で将来について気楽に語り合える。

・一生つきあえる幼稚園

きっと、家庭の中でも園の話題が尽きない幼稚園になるだろう。幸いにも、現在、当園には改善力のある職員が多い。毎日、昨年よりどのようにしたら保育が楽しくなるかを話し合っている。しかしながら、努力の割には、当園の特徴であるアットホームさが保育の中に出てこないのも事実である。

原因は間違いなく明確なビジョンを伝えきれていない私にある。一時的に、保育カリキュラムが減っても良い、金太郎飴のようにどこを切ってもアットホームさが感じられるそんな幼稚園にしたいのである。実はそのための鍵は「職員の夢」にあると私は考えている。

職員の夢とアットホームがどのように絡むのか、それについては次回の「夢を叶える幼稚園」にてお話したい。