大根役者 | 城山魂

大根役者

先日、新入職員に本当に良い勉強をさせてもらった。

それは来年度の園児募集に向けたイベントを準備している時であった。経営者である私にとり、園児募集は、園の存続を左右する重要なイベント。どうしても気合いが入り過ぎてしまう。そのイベントで今回、新入職員がサブ司会をすることになった。

気合い入りまくりの私が、職員に対し求めるハードルは当然高くなる。そして、気付けば明日、本番を迎える新入職員にハッパをかけていた。明日、100人以上の人間の前で話すには練習が不足していると感じたからである。

しかし、結果的にイベントは上手く行き、新入職員も大いに活躍を見せてくれた。そして、私の心には2つの大きな後悔が残った。

1つは「何でもっと新入職員に気持ち良く仕事をさせてあげられなかったのだろうか」という後悔である。今回、私が職員に対しハッパをかけた後、職員は練習を続けていた。しかし、これは恐らく私の評価を気にしての動き。決して自発性に基づく動きではなかったと思う。人徳ではなく権限で人を動かしてしまったように思う。

そして、2つ目は「新入職員の成長にもっと視点を置く余裕を持つべきであった」ということである。イベント前日、私の頭の中は完全に「新入職員の成長  イベントの成功」という状態になっていた。一度や二度の新入職員の大きな失敗を許すくらいの度胸があっても良かったように思う。

少なくとも、イベント前日、私は理想の自分を演じ切れていなかった。大根役者である。どうやら、もう一度、理想の自分を思い返す必要がありそうだ。明日から職員に重要な話を伝えるとき、一度、深呼吸をして理想の自分を思い描いてみよう。そして、新入職員に対しては、思いっきり成功を喜んであげると同時に、気持ち良く仕事をさせてあげられなかったことを後悔していると正直に伝えてみよう。

これは、リーダーとしてパワーアップするチャンスである。