メンタリングマネジメント | 城山魂

メンタリングマネジメント

現在、当園ではある試みをしている。それは「教材プロジェクト」といって聴取した教材費をほぼ全額、教諭達に預けるというものである。これにより教諭達は自分たちの考える「感動を生む保育」の実現に必要な教材を自由に選択することができる。また、コスト意識が芽生えることは、お金を出す側の保護者にとっても決して悪い話ではない。一般企業にお勤めの方は、財布の管理なんて仕事以前の問題だろ?と思いになるかもしれないが、当園にしてみれば初めての試みで、教諭達も少し緊張気味だ。

しかし、今回のプロジェクト、経営者である私にとっても一つの挑戦と捉えている。それは「メンタリングマネジメント」を実践してみるということである。メンタリングマネジメントとは簡単な言い方をすれば、「相手のやる気を引き出して可能性を最大限に発揮させる」マネジメントのことを言う。現在、主流となっている「損得・危機感」「給与査定」をベースとした管理マネジメントとは、反対の考え方と言って良いかも知れない。

先のブログでも述べたように私は商社出身の人間で、仕事に査定はつきものであった。しかし、どうも管理というマネジメントに悲しさを覚える。というのも、職員を仕組みでコントロールしようとすることはどうしても、「損得感情」「拘束感」「恐怖」を生み、言われたことしかやらない依存型人間を作るだけのような気がしてならない。

そこで私はメンタリングマネジメントをベースに今後の組織づくりを進めていこうと考えた。だから、今回のプロジェクトにおいて、私は「職員を徹底して信じること」「責任はすべて自分にあると覚悟を決めること」「自信を与える言葉しかかけないこと」を心に決めた。職員に降りかかるであろう拘束感、緊張感、不安を出来るだけ、取り除いてあげたいと考えたからだ。担当者にはその人物の長所が活きそうな職員を抜擢した。

本プロジェクトは、金額にするとそんな大きな額ではない。しかし、この経験を通じ、少しでもメンタリングマネジメントの感触をつかむことができればと考えている。

人は一度出来るようになったことは、2回目以降は簡単にできるようになるという。

今回のプロジェクトが、今後の組織づくりにおける布石となってくれればと期待している。