KOTODAMA
当園には週案という書類がある。日々の保育計画を立て、検証と反省を綴る、いわば記録のようなものである。最近、その週案に関し嬉しいことがあった。
それは、当園に勤務する職員Mの週案なのだが、最近、週案の中に「大変」「無理」「難しい」といったマイナスの表現が減ったのである。そんなことか・・・とお思いの方もいらっしゃるかもしれないが、これは大切なことであると考える。「その人の使う言葉がその人の人生を作る」からである。例えばこんな実験をしてみよう。
「腐ったバナナ」を・・・絶対に想像しないでください。
いかがだろうか?
「腐ったバナナ」という言葉を聞き、大半の人が腐ったバナナを想像したのではないだろうか?想像するな、と言われたにもかかわらず、無意識のうちに言葉はイメージをもたらす。つまり、人は使う言葉により思考の質事態が変わってくるのである。自分の周りを見てほしい、怒った言葉の多い人は顔も怒った顔つきの人が多いのではないだろうか?逆に悲観的な言葉を使う人は顔つきも暗いように思う。
また、こんな結果もある。ある事故の多い高速道路で「事故多発注意」という標識を「安全運転」という標識に変えたところ事故が激減したという。既にお分かり頂けると思うが、「事故多発注意」という言葉が、潜在意識から事故のイメージを引っ張り出し、現実のものとしていたのだ。つまり、言葉には現実を引き起こしやすくする力もあるのである。
以上のように考えると「その人の使う言葉がその人の人生を作る」という表現も決して大げさなものではないということがお分かり頂けると思う。もしかしたら、「言葉の質=人生の質」とも言えるのかもしれない。
職員Mの中で言葉に対する意識に変化があったかどうかは分からない。ただ、Mの仕事に対する取り組みが良い方向に転がり出していることは間違いない。これをきっかけに、Mの人生が公私ともに飛躍してくれれば、同じ職場で働く者として本当に幸せなことである。
※おまけ
ニンジンを切り3つの水が入ったペットボトルに分ける。1つには毎日「ありがとう」と声をかける。2つ目には「ばかやろう」と声をかける。そして3つ目は無視。すると、17日すると大きく変化が見られる。ありがとうのボトルは色が全く変わらなかった。ばかやろうのボトルはニンジンが真っ黒に。そして、無視のボトルはニンジンが腐りドロドロに溶けたという。これは人間にも言えるのではないだろうか?