日テレの24時間テレビ・・・職業柄、この番組が放送されると「夏休み終了」のサインだ。それだけに好き嫌い関係なく、何となく24時間テレビを意識してしまう八月の終わりなのである。ところが、今年は24時間テレビが始まったのに気づきもせず、チャンネルを合わせてもチラッとも見ずエンディング、まさに最後の5分間だけ見たのである。いや、厳密に言えば、チラッと番組を覗いた瞬間があったのだ。その場面では、小児がんを克服した野球少年が成長し、立派な青年になっている姿が放送されたのであるが、パーソナリティーの1人、浅田真央は、「無実の少年が、がんという病気になって・・・うんぬん」とコメントをしていた。まぁ、人の発言の揚げ足取りをして笑うのは、どうしようもない人間がすることなのであるが、「無実って・・・」何となく見る気が失せて他局へチャンネルを回したのである。チャンネルを回すって昭和だな。話は反れるが、小学校低学年の時、3歳年上の兄とチャンネル争いをして、テレビのチャンネルが取れてしまった事を覚えている。浅田真央、国民的英雄だ。だけど、話が下手なんだよね~。ボキャブラリーも貧困で、話がつまらないのである。その朴訥で正直な感じが彼女の魅力ではあるけど。
ところで、いとうあさこだ。24時間テレビのマラソン駅伝の最終ランナーだった。エンディングだけ見ようと、チャンネルを合わせた瞬間、顔が真っ青でボロボロになったランナーのいとうあさこを見た時、これはチャリティマラソンという大義名分の拷問ではないかと思った。しかし、よく見ると、顔はボロボロながらも足取りはしっかりしており、時間内にゴールしようという彼女のプロ意識が垣間見えた。そして、彼女は苦しいだけでなく、時間内ゴールを果たそうとその責任感から険しい顔をしてゴールまでの道のりを走っていた。
そして彼女は、時間内にゴール出来なかったのである。本当は、時間内にゴール出来なくても気にする必要はない。なぜなら、24時間テレビのあとは、行列のできる法律相談所が控えており、当然、日テレ側は、マラソンでの感動をひっぱるために、行列の枠を24時間テレビ終了後の生放送に例年充てているのである。だから、24時間以内にゴール出来ないと思ったら、ゆっくり走る事で、時間をずらして「行列」の時間にゴールすることだって出来たのである。しかしながら、いとうあさこは基本、育ちが良く、田園調布雙葉できちんとした教育を受けた人である。加えて、画面を通して見る彼女は、真面目な性格であり、責任感も強そうな好人物のようである。どうしても時間内ゴールに拘ったようだ。最後まで必死に走るいとうあさこ。そして、事態は最悪の結果となったのだった。24時間テレビが終了し、次の番組の「行列」が始まるまでのほんの数分間のCMの間にゴールしたのであった。そこいくかぁ~~~?とテレビの前で思わず唸った。当然、彼女のゴールはライブ映像で放送されなかった。視聴者は、やっぱりゴールを見たいし、日テレもそこを見せたいはずだ。だからこそ、「行列」の枠で万全を期しているのだ。散々マラソン駅伝のランナー発表を姑息な手段で引き延ばしながら発表してきた日テレ。時間調整はいかようにも出来たのに、最悪の瞬間のゴールとなった。バチが当たったな、日テレ。いとうあさこの真面目さが光った今年の24時間テレビだった。