最近、テレビやネットを見ると、M1グランプリ後のスーパーマラドーナ武智ととろサーモンの久保田の「上沼恵美子批判」の話題ばかりだ。そんな一連の流れの中で、私が心底「気持ちわるっ!」と思うのは、吉本興業の先輩たちが、久保田と武智に代わって謝罪する、あるいは、自分が説教します(だから許してね)的な報道だ。今田耕司は、M1司会の立場もあり、二人に代わって上沼恵美子に謝罪した。まぁ、周囲の関係者に止められていたけど。そこまでは理解できる。ナイナイの岡村や博多大吉、ロンブー淳など多くの吉本芸人が、自分たち先輩が死ぬほど彼らに説教して戒めるから(だから一般人は許してね)・・・という構図が本当に気持ち悪いのだ。本日放送されたワイドナショーでは、松本人志は、そういう事を言わなかった事とお酒をどんなに飲んだとしても、人は思っていない事を言わないから、お酒のせいではないと指摘したことは流石だ。しかし、関西で放送されている上沼恵美子がMCを務めている「えみちゃんねる」のオファーを受けると言う。結局、後輩の尻ぬぐいを大物芸人がすることで、あの二人は許されることになりそうだ。

 

あの二人は、40過ぎたいいオッサンなのに、後先を考えない愚かな若者のようにSNSで自分の醜態、本性をアップして大炎上した。でも人を殺めた訳ではないから、お笑い芸人として認められたいなら、漫才の実力で認められるべきだ。たとえ上沼恵美子の逆鱗に触れて、しばらくテレビに出られない事態になったとしても、舞台で、あるいはそれこそ、SNSで面白いネタをアップするなどして這い上がってくるべきだ。同じ会社の先輩として、関西の女帝に頭を下げる行為は、昔からの日本人的な感覚で悪いことではないし、そういう後輩を庇う先輩といった上下関係はむしろ美しいものと認識してきた。しかし、今回は、いくら同じ会社といっても、吉本興業はプロの笑いの集団のはず。それぞれの芸人はライバルではないのか?去年のM1で優勝したとろサーモンは、圧巻の漫才を披露して優勝した。同じ会社であっても、こんな不祥事でトロサーモンが失速するのは、プロ意識の高い芸人ならむしろ喜ぶべきことではないか?最近のテレビが面白くないのは、吉本芸人による吉本部活劇場を視聴者に延々と垂れ流すことである。よく番組内でも「先輩が話を振ってやったのに」とか聞かれるセリフである。そういった内輪の話は、舞台裏でやって欲しい。私のような視聴者は、そんな部活的な関係を知ることになんら意義を見いだせなし、何よりクソ面白くないのである。吉本興業の部長、社長が上沼恵美子に部下の無礼を謝罪するのは分かる。しかし、先輩芸人がテレビやSNSを使って、後輩芸人を守ろうとする姿勢が気持ち悪すぎなのだ。青春ものの部活ドラマじゃないんだぞ!大金が発生しているプロの集団だぞ!あぁ、闘犬のように尖りまくっていた横山のやっさんが懐かしい。「おまえらなに生ぬるいこと言っとんじゃボケ。怒るで、しかし」と一喝して欲しい。

 

話は変わるが、暴力事件を起こして貴ノ岩が引退した。やくみつるは引退するしかないと言っていた。暴力は絶対にいけない。しかし、付き人も訴えている訳ではない。昨年の日馬富士の暴行で負った医療費、経済的損失の補償を求めて、貴ノ岩は裁判を起こしたが、母国モンゴルで絶大なる人気を誇る日馬富士を引退に追い込んだ犯人として、モンゴル国内では、母国の家族も含めて大バッシングを受け、裁判を取り下げたのは最近の話だ。さらに、貴乃花部屋消失で、他部屋へ移籍を余儀なくされた。異国日本でこれだけのことがあって、ストレスも相当溜まっていたものと推察できる。しばらく謹慎して、素晴らしい相撲で自分の罪の禊をすることは出来なかったのか。相撲協会は、審議する間もたず、貴ノ岩の引退届を受理して、トカゲのしっぽ切りのような幕引きをした。吉本と違って、こちらは全員が相撲協会の会員同士問題、いわば内輪の暴力なのだから、上がしっかり下を指導(暴力による可愛がりではなく)して相撲を盛り上げることが一番の策だと思うのだが、いかがだろうか。この流れの根底にある貴乃花親方の存在。相撲協会との対峙の仕方、自身の引退、部屋の消滅・・・罪は重そうだ。