THE MANZAI、概ね面白かったな。一番笑ったのは、番組冒頭のたけしの開会宣言だったけど。力のある漫才師たちが揃って出演しており、個性豊かなネタを披露した。

 

さて、今話題になっているウーマンラッシュアワーの漫才である。私は、個人的に村本という人間は、数々のドッキリ企画を見て、ゲスの部類に入る人間ではないかと思っており、ゲスが故に、芸人として大いに期待している人物である。彼のマシンガンのように話す才能も高く評価している。以前、やはり速いスピードでガンガンしゃべる「マシンガンズ」というコンビも居たが、このコンビは、大声で叫んでいるだけで、面白いとは思わなかった。しかし、村本は、スピードがあるだけでなく、内容を伴っている。これはもう完全に一つの芸として確立していると言えるだろう。村本は、AbemaTVでも社会的発言をして、政治や社会問題に高い関心を持っていると思われる。

 

今回のウーマンラッシュアワーの漫才が面白いか面白く無いかでネット上で話題になっているが、そもそも面白いか否かとは個人の主観的問題であり、誰がどう思おうと勝手なのである。そして、あの番組の中で、彼らの漫才は強烈な異彩を放っており、それを封じない、封じさせない、封じてはならない民主主義の原点がそこに存在していたこと自体が素晴らしいのではないかと思う。現政権批判や社会風刺をスローペースでやると、何だか漫才という娯楽の空間が意味を帯びてくるから敬遠したいが、村本のあのスピード感溢れる切り口だからこそ、嫌味なく、痛快感を伴い、笑いへと変換できると思う。本当は、相方の中川パラダイスの方が村本よりクズであるのが定説であるが、一見、人の良さそうなほんわかした雰囲気を醸し出す中川パラダイスが、この漫才の緩和剤の役目をしており、村本の相方としては最高である。芸人として、ガツガツしていない所も村本の相方としてピッタリだ。芸人として天下取りを目指す人間なら、干される可能性を持つ村本を相方には選ばないだろう。声の通りも良いパラダイスである。私は、漫才導入部分での、吉本芸人の犯罪を並べ立てた上で、何もしていない自分が嫌われている芸人No.1だとまくしたてた箇所は笑った。社会問題の辺りは、笑う or 笑わないの判断でいうと、笑うほどではなかったが、こんな漫才の存在が稀有であり、次のネタを楽しみにしたいと個人的には思っている。

 

早速、脳科学者の茂木健一郎氏がウーマンラッシュアワーの漫才を礼賛するツイートをした。ここで止めておけば良かったものを性懲りもなく、再び松本人志をターゲットに毒ツイートをしたのであった。「首相と食事して喜んでいる芸人、忖度のエンジェル」と暗に松本人志を指して批判した。これもまた民主主義における言論の自由であるから、ツイートした事自体どうってことないのだが、前回みたいに威勢のいい事を言って、本人の前に出たら汗だくで弁明、謝罪という見苦しい展開にだけはなって欲しくない・・・と思っていたら、茂木氏は、さらなるツイートで、「松本人志さんを批判しているのではありません。」と早々に白旗を挙げていた。本当に脳科学者なのか?こんなに愚かな事を二回もするなんて、SNSに振り回されている中学生か?オマエはバカか?

 

ここは、言論の自由が保障されている法治国家である。だから何を言っても自由だ。でもそれは責任を伴う自由だ。その点で、ウーマンラッシュアワーの村本は、自分の主張をブレずに責任を持って喋っているように見える点において、茂木氏よりはるかに賢いと言える。