初の試みである女芸人No.1決定戦が放送された。女芸人No.1と言っても、ハリセンボン、友近、オアシズ、森三中など女芸人の大御所や今乗りに乗ってるブルゾンちえみや平野ノラが参加していないので、ここで優勝することでNo.1を名乗れるのかは疑問であるが、初めて見る女芸人も多く、面白いとは言えないが興味深かった。

 

こういう初の試みは、良いと思うのだが、せっかく賞金1000万円を用意しての大会なのだから、もっとキャスティングを考えて欲しかった。

まずは、司会がチュートリアルの徳井なのだが、間延びするわ、的確な言葉が出ないわで、あれ?こんなに徳井はMCが下手だっけ?と見ているこちらが驚いたくらいだ。東野幸治や今田耕司のスピード感溢れる流れるようなMCに慣れているので、余計にそう思ったのかも知れない。

 

次に審査員の人選だ。ヒロミ以外は、全て門外漢。レスリング霊長類最強の女、吉田沙保里氏や俳優の生瀬勝久にお笑いを審査させるなんて笑いを舐めているのか。それもありなら、女芸人No.1決定戦だと名乗ってはいけないと思う。実際、ジャッジでも首を傾げる結果がいくつかあった。副音声で、松本人志と構成作家の高須光聖がツッコんでいたが、そういう選択肢を準備していたのは正解だった。観客の笑い声が大きかったのか、音声が笑い声を足したのか分からないが、やけに甲高い林家パー子のような声が響いて耳障り極まりなかった。

 

アジアンにとっては、久々の漫才であり、話術は他より長けていたが、ネタの言葉のチョイスが古くて全然面白くなかった。ニッチェは、顔のインパクト、演技力、ネタともに断トツだったと思う。3位だったのが不思議だ。まぁ、個人的には可愛げがないからあまり好きではないけど。ピアノを弾いての芸、まとばゆうという芸人を見ると、その容貌や喋り方から往年の山田邦子を思い出した。ゆりやんは、頭もよく、器用であり、多才なので、これからも活躍していくであろう。フリートークもいけるのが強みだ。一回戦で敗退した鳥取市役所勤務の「押し出しましょうこ」の途中、ネタの雑な扱いには少し笑ってしまった。「そんなこんなで・・・」と途中を飛ばす斬新さだった。

 

さて、今大会で、強烈なインパクトを残した牧野ステテコである。これは、もう反則であろう。あの顔面を持って、この世に産まれたら、芸人になるしかないだろう。私も自分の容姿に自信などないが、牧野ステテコを見たら、私は結構イケる方ではないかという錯覚に陥ってしまった。

結局、今大会3時間の生放送で、ネタで笑ったのは正味5分もなかったが、牧野ステテコの顔を見て、生きる希望を貰った・・・そんな番組だったように思う。優勝したゆりやんには悪いが、こんな緩い番組制作になったのは、女芸人限定だったからなのか?女芸人にも光を当てるという趣旨だったのかも知れないが、こんなツメの甘い番組作りだと、逆に日テレは女芸人をバカにしているのではないかという疑いを視聴者に持たせる結果となった。何人かの女芸人が感極まって涙を流したが、プロなら泣くなと言いたい。「これだから女は・・・」と男性は言いにくい世の中であるから、同性である私が言う。「本気で芸人を目指すなら、ネタ一つやり切ったくらいで泣くんじゃない!」 M1グランプリとは雲泥の差だった。