日曜日の23時25分、良識ある大人なら、また新たな週の仕事へ向けて、早々に床に就くはずだ。そんな中、私は、「ガキ使」見て、大笑いした。夫は良識ある大人だから既に就寝していた。日曜日の深夜に、1人、私の笑い声だけがリビングに響いていた。私は何をしているのだろうか・・・。

 

ガキの使い企画「夜の口パクヒットスタジオ」が放送された。正直、あまり期待せずに見たのだが、これがどうして、大笑い出来る企画だったのである。まず、選曲の腕がスゴイ。(千鳥ノブの癖がスゴイ・・・みたいだ)

 

まず大笑いしたのが、ココリコ遠藤だった。なんと黒い網タイツとレオタード姿で、松坂慶子のヒット曲「愛の水中花」を口パクしたのである。元々美形の遠藤が、ガッチリメイクをして、ソバージュ(懐かしい)のカツラをかぶり、微妙にイイ女と化し、メロディに沿って口を合わせたのである。誰の選曲か分からないが、テレビの前で、上手い選曲に思わず唸った。

 

次は、おかずクラブのゆいPによる、石原裕次郎の口パクだった。白いスーツを着たゆいP に、まるで石原裕次郎が憑依したかのように、遠目では石原裕次郎そのものだった。ぷっくりしたホッペ、ほりの深い整った顔立ち。一体誰が、若い女芸人であるゆいP に石原裕次郎を演じさせようと考えたのか。そしてその企画の趣旨を理解し、恐らく彼女の年齢では、テレビでも見た事がないであろう石原裕次郎を見事に演じきったゆいP 。きっと昔のVTRを見て研究したのだろう。企画者と演者の心意気が見事に合致した至極の口パクだった。至極の口パクってなんだよ。

 

最後に大笑いしたのが、つんくに扮し、「ずるい女」を熱唱する東幹久だった。顔をバカ殿のように、真っ白になるまでメイクし、まゆげをつり上げ、つんくに成りきっていた。まぁ、あまりの白塗りで、「つんく」というより、上沼恵美子にしか見えなかったけど・・・。昔かかげたトレンディ俳優の看板をドブに捨て、お笑いに徹するその様は、ある意味、清々しささえ感じたのである。

 

前半戦だけの放送だったので、来週の後半戦の放送が今から楽しみだ。

私は、心底、「バカ」を愛する。だから、こんなくだらない企画をする人を尊敬する。そして、そのバカ企画を全力で演じる芸人にも敬意を表する。何もかも捨て、全力でバカをする。なかなか出来ない事である。でも、そんなバカをやるバカに成りきれる人は最強だと私は思っている。

 

一方で、私は下品な事は嫌いだ。ガキ使には、とても下品な企画も多いのも確かだ。私が一番嫌いだったのは、「もんまり大喜利」とかそんな名前だったと思うが、一人の芸人が出産時のように、大股を広げたまま椅子に座り、もう片方の芸人が大喜利(クイズだったかも)で負けたら、その人の顔を目がけて、その椅子が移動すると言うものだった。最後は、一方の芸人の股間に、もう一人の芸人の顔が埋まるというゲームだった。別に自分の目の前に芸人の股間が迫った訳ではないが、想像しただけで吐きたくなった。その企画が、愉快か不愉快かは、個人の価値判断だからなんとも言えない。しかし、その企画で視聴者が不快になったのなら、それは下品だと言えるのではないか。

 

今回の企画、ガキ使スタッフと演者の双方のすばらしさが際立った回だった。後半戦も絶妙の選曲である事を願う。

毎回、こんな企画だったら、たとえ月曜日の仕事に支障があっても毎回視聴したい。(ウソ) 次回からは、きちんと録画して、良識ある大人になりたいと思う。今さらだけど・・・。