今回のアメトークは、「相方のツッコミ大好き芸人」だった。出演者は、フットボールアワー、千鳥、ナイツ、東京03の4組に狩野英孝と嵐・二宮をゲストに迎えてのトークだった。

 

私は、ナイツが大好きだ。塙が先走りして、小さく言い間違ったり、小さく話題になった人の動作をマネするネタを、必ず相方土屋がそのボケを解説してツッコむという独特なスタイルを築き上げた。どんな時事ネタを塙がボケても、瞬時に判断してツッコむ土屋の手腕。今回の放送でも、塙がスタジオでゆっくりと一人で回転しながら倒れた。誰も意味が分からなかったが、すかさず土屋が、「渋谷のスクランブル交差点に車が突っ込んで、当たってないのに1人で倒れているおじさんね」と言った。大笑いした。ニュース映像を見た人間なら笑ったはずだ。そして、土屋はツッコむ際に、決して塙を叩かない。その理由を、漫才の舞台で15分間ずっとやっていると、叩いたり、大声出すと飽きが来ると言っていた。これは、浅草舞台に立つち続けるナイツならではの感想だ。言葉だけ拾うと塙は結構毒舌だったりするが、土屋の真面目な出で立ちと優しいツッコミでオールOKになっている。私は、ナイツが話す、浅草の師匠たちの話が大好きだ。老害を小ばかにしながらも師匠たちへの愛情を感じるからだ。ナイツは、塙ばかりが注目され、土屋が目立つことはない。私もナイツが好きだと言っているが、今、自宅前で土屋に会っても、彼だと気付く自信はない。今は、ひな壇のフリートークで、自分の周辺であった事を笑いに変換する芸人がもてはやされている。しかし、毎日舞台で漫才をして、相方のボケを拾う事に関しては、ダウンタウン浜田にも引けを取らないナイツ土屋の凄さを世間はもっと認めるべきだと思う。

 

千鳥は、その見かけから関西から東京進出した時に、絶対に売れないと思っていた。しかし、テレ朝の加地プロデューサーの地道な活動、アメトーク、ロンハーに出演し続けたことで、その面白さが広がり、今に至った。東京進出で中々売れない焦りなのか、一時期はノブの東京で売れたい野心が画面を通して伝わり、私はノブが嫌いだった。しかし、最近の千鳥は、ある程度売れて余裕を感じるようになりノブの心も安定したようだ。最初は、大悟の汚らしさを隠そうとして必死だったが、今は、大悟が縦横無尽に田舎の元ヤンのポンコツとして振る舞っており、それを相方ノブが岡山弁でツッコむ、フォローするところに面白さがある。そう考えると、数年前に流行った「ありのままに」という事の重要性をやはり感じる。

 

フットボールアワーの後藤は、私が言うまでもなく、日本を代表するツッコミ芸人となった。彼に注文が一つだけある。のんちゃん(相方、岩尾)の頭を「ハゲとるやないかい」とツッコむ時にのんちゃんの頭を思いっきりひっぱたくのだが、最近は、のんちゃんの地肌部分が広くなり、昔は、髪の毛で叩く時の音が緩和されたものだが、ハゲの進行したのんちゃんの頭からは、パチンという乾いた軽い音ではなく、ボコンという鈍い音が聞こえてくるのだ。のんちゃんの脳へのダメージを憂いている。

 

狩野英孝は、相変わらずのポンコツで面白いと言えば面白い。しかし、以前ほど大笑いしなかった。それは、女性問題でのイメージ低下とかそんな問題ではない。私たち、視聴者は「みやぞん」という新しいおもちゃを手に入れてしまっただけだ。色褪せて見えた狩野英孝。芸人としての真価が問われている。まぁ、狩野は、「真価」という言葉を「進化」と100%間違えると思うけど・・・。