今夜は、TBSが行方不明人の公開捜査番組を放送している。それで思い出したのが、昔、テレビ朝日が毎週放送していた「テレビのちから」という公開捜査番組である。現在進行形の行方不明者から、過去の迷宮入りしそうな殺人事件まで、情報を視聴者から集める番組であった。MC高橋英樹というのも斬新であった。

 

私が楽しみにしていたポイントは、FBI調査官のプロファイリングや、オーストラリアやアメリカで、現地で実際に捜査に協力をしていた霊能力者の登場だ。どこまでが真実で、どこまでがヤラセなのか分からないのだが、私は「やらせ」を込みで視聴していた。そして、霊能力者が霊と交信しながら、犯人の居場所を突き止めるために、霊が送ってきたシグナルをキャッチして、地図に書き記すのだが、これがなかなかどうして、そういう場所があるのだ。イラストも現地と見事に合致する。視聴者である私は、毎回、胸の鼓動を抑えられないほど、興奮して観ていたものだ。

 

ある時は、イギリスから緊急来日したイギリス人の霊能力者が、「眠っている時に、霊が私に訴えてきた・・・カービィ・・・そんな地名を伝えてきた。」と言った。そこで、その霊能力者とスタッフが話し合って、「カービィ・・・カービィ・・・カーベィ・・・コーべィ・・・コーべ・・・神戸だ!」と神戸へ一直線に向かって行ったのを覚えている。「そりゃ、強引だろう」とテレビの前で大笑いした。当然、神戸では犯人は見つからず。というか、毎回、犯人は見つからないし、失踪者も見つからないのだ。でも、霊能力の力が本物か偽物かなんてどうでもいい。先ほど、述べたような「カービィ事件」など、エンターテイメントとして面白かったのである。

 

世の中は、事故、事件が多発して警察も忙しそうだ。テレビと言う媒体を通して、日本全国で犯人捜しや失踪者の捜索はいい事ではないか。芸能人や政治家の不倫を批難する暇があったら、困っている人の助けになった方がいい。しかも、「カービィ事件」のようなエンターテイメントもぶっこんでくる。「テレビのちから」を復活して欲しい。

 

こんなに優良コンテンツであった「テレビのちから」は、担当プロデューサーが資金を個人的に着服し、あっけなく終わったのであった。今、TBSが公開捜査番組を放送しているのだが、霊能者を出演させない時点で、この捜査番組は、「マジ」のやつで、笑ってはいけないし、笑うポイントもない。と思っていたが、このTBSの番組は酷い。前回の記憶喪失者の捜査で、実父が名乗り出て、父と息子の再会が実現したらしい。ところが、今回のテレビで、「田中君」・・・森という本名が分かり、実父とも会い、家族が見つかったのに、「田中として生きていく決心をした田中君」の自分探しの旅に密着ドキュメントを長々と放送している。大学で女の先輩に宗教に勧誘され・・・。ここで記憶が途絶えている。なんかテレビでやってはいけない物件のようだ。実父と再会したのに、実父が引き取らなかった時点で訳あり物件なのだから、家族のためにも追及するのを止めるべきだ。田中君・・・TBSに利用されてはいけない。あるいは、これも仕込みなのか・・・。

 

この田中君という青年が、記憶喪失に見えず、ちょっと放送してはいけない類の人の雰囲気を醸し出している。「田中君」が、昔、通っていた高校へ着いたとたん、「懐かしい」という言葉を発した。記憶喪失キャラはどこへ行った?大丈夫か、TBS!あとからBPOからの指導が入らないことを願うばかりだ。