以前、「アナザースカイ」という番組で、元横綱、貴乃花と元フジテレビアナウンサー、河野景子の長男、花田優一氏が登場して、イタリアでの靴修行の思い出を語っていた。ストイックに靴職人の修行に精を出す若者、今時珍しい、その職人気質の青年の姿に、貴乃花夫婦も素晴らしい躾と教育をしたのではないかと思っていた。なぜなら、最近は、坂口杏里をはじめとして、竹下景子のバカ息子やヒロミの息子など、取り立てて何の芸も美貌もないのに湧き出てくる二世タレントにもう視聴者はウンザリしているからだ。それに比べて、花田優一氏は、若干22歳ながら、落ち着いた物腰としっかりした受け答え、職人としてのプライドを持つ好青年であり、加えて、両親の美貌の良いところを存分に受け継いだサラブレッドなのだ。
今週の月曜日、しゃべくり007に、そんな花田優一氏が出演した。なんか・・・・アナザースカイで観た感じと違う印象を受けた。まぁ、アッサリ言っちゃえば、テレビ慣れ、芸能界の臭みが付いたのである。本人は、あくまでも靴職人としての出演だと冒頭で述べていた。でも内容は、靴職人とは程遠い、例えば着用しているパンツの柄のこだわりとか、どうでもいい内容のオンパレードだったのだ。ベルトを下げて、パンツの柄まで見せていた。えっ?あのストイックに靴職人道を邁進していたあの姿はどこへ行ったの?
しかしである。私は、そんな芸能界の臭みを発する優一氏を責めることはしない。むしろ、話しぶりは天然も混ざり、そして、長嶋一茂や松岡修造にも共通するのだが、全然嫌味ない清々しさを感じるその受け答えは、かえって芸能界への適性を証明したように思うのだ。
私は、貴乃花が年上の河野景子にできちゃった結婚で「うっちゃり」をかけられ敗北した時に、河野景子は、長男を名横綱にするために必死になるか、あるいは、慶応幼稚舎から内進組として慶応大学まで進学させると読んでいた。しかし、優一氏は、アメリカへ渡り、それからイタリアへ靴修行をして、現在、靴職人として活躍し始めたらしい。一足、20万円だと言っていた。そんな手があったのか・・・貴乃花というより、河野景子の戦略の素晴らしさに感服したのである。芸能人は、自分に学歴コンプレックスがあればあるほど、私立の有名幼稚園から進学させたり、インターナショナルスクールへ行かせることで、「箔をつける」ことをするのである。しかし、まさかの靴職人。しかも、イタリアで修行、自分で創る自分のハイブランド・・・これって、その辺りの私立学校卒より、価値があり、尊敬され、カッコ良い「箔」ではないか。芸能人の誰が、そんな「箔の付け方」を考えただろうか?さすが河野景子、当時、日本一のモテ男、貴乃花を「うっちゃった」凄腕の持ち主だ。
そうなると、花田優一氏の靴修行も単なる二世タレントの売り出す道具に過ぎなかったのかとも思うし、仮にタレントとしてブレイクせずとも悲しむ必要はない。なぜなら、彼は靴職人なのだから。本人も今、テレビ出演により、チヤホヤされ、靴の注文が入ることが楽しくて仕方ないといった感じだ。
私は、二世タレントのおこづかい〇十万円などというしょうもない自慢のために公共放送を利用されることに我慢ならない。これは、庶民のひがみかもしれないが、やはり〇十万を稼ぐために四苦八苦していると、ついついひがんでしまう。しかし、花田優一氏は、そういった類の自慢は一切しない。本当は、親の金とコネが優一氏へ流れていると視聴者は分かっているが、そんな下世話な話をしない好青年である。私は、これから花田優一氏は、ブレイクすると思う。その端正な顔立ちから、写真集やドラマへの道も開かれるかも知れない。若いからチャレンジすればいいと思う。失敗してもいい。だって、靴職人だもの。(by相田みつを ウソ)そう考えると、花田優一氏は、スゴイ印籠を手に入れたものだ。彼がこれから何をしても全てOKだ。誰から何を言われても、だって靴職人だもの・・・この一言が、彼のプライドを死ぬまで救うであろう。スゴい戦略を与えた孟母、河野景子へ感謝すべきだ。それにしても、この手があったか・・・。