最近、忙しくて自称「テレビっ子」の私もなかなかテレビを視聴する時間が取れず、忸怩たる思いを抱く今日この頃である。(ダラッとバラエティを見る時間がないと言いたいだけ)

 

そんな訳で録画していた番組を週末にまとめて観たのだが、ナカイの窓の企画{うぬぼれ芸人」「お笑い事務所SP」は連続で面白かった。

 

まずは、「うぬぼれ芸人」であるが、三名のタレント JOY、井戸田潤、サンシャイン池崎が、それぞれ周囲の女性で自分の事を好きなのではないかと思う女性を挙げて、実際にどう思っているのかを名前の挙がった当人に確認するという企画だった。お相手の女性は、芸能人からモデル、一般女性まで多岐にわたる人選だった。

 

JOYは、菊地亜美を、サンシャイン池崎は、モデルを、井戸田は、小倉優子の名前を挙げた。名前を挙げるだけでなく、なぜそう思うのかという根拠も克明に説明した。しかしながら、相手は、全く何とも思っていないと答え、皆、うぬぼれていただけだった。三人は、「とても恥ずかしい」とうなだれた。サンシャイン池崎の御指名した店員(実際はモデルの子がアルバイトしていた)の映像が出たが、スタイル抜群の美人で、誰がどう見ても池崎に惚れるはずがないのだが、池崎は堂々とうぬぼれていたのだ。

 

この企画、とてもイイと思った。なぜなら、日本人は自己肯定感が低い。欧米人の「オレがオレが」的な態度は、島国で育った私には少しイラっとすることも実際ある。しかしながら、日本人は、その姿勢を少しは見習うべきだと思っている。「私なんて・・・」そんな姿勢が、一見謙虚に見えるものの、人生の幸福感には繋がらないと思うからだ。人間は、少しくらい自惚れて、自分を肯定できる方が幸せだと思う。そんな意味で、今回の企画は、3人のタレントが大いに自惚れて恥ずかしいと笑い飛ばす姿勢を見せたのは素晴らしかったと思う。最近は、少しでも自惚れるとSNSを通して否定的なコメントや嫌がらせ、悪口を言われる生きにくい世の中だ。もっと自分を好きになって、他人の生き方がどうであろうと大らかに受け止める姿勢をこの番組から学ぶべきだ。

 

翌週放送された「お笑い事務所SP」は、マセキ(ナイツ)、渡辺プロ(ブルゾンちえみ、こかどけんたろう)、サンミュージック(ダンディ坂野、小島よしお)、浅井企画(みやぞん、天野ひろゆき)代表するタレントが出演していた。それぞれの事務所のカラーが出ていて面白かった。私は西日本在住で、吉本新喜劇を幼い頃から見て育ったから関西の笑いが好きなのだが、それでもこの番組は、関西の臭みが無かったのも良かったと思う。一番笑ったのは、マセキ芸能社だ。若手芸人のランキングのネーミングが変なのだ。上位から、エクストラシルバー、ライラックブルー、ライジングオレンジ、フライングピンク、ジャンピングイエロー、オリーブゴールド、パーティパープル、そして最下位がパーティパープルジュニアといった具合だ。ナイツ曰く、シルバーよりゴールドがランクが下なのは解せないと・・・。また「罰ゲーム」のシステムも笑った。仕事でミスしたり、行儀がよくないと罰ゲームと称して、事務所の手伝いをさせられるシステムらしい。もちろん奉仕作業であるからタダ働きだ。例えば、コロッケパンを立って食べていた若手芸人は、罰ゲームとして2022年の3月までライブの呼び込み作業をしないといけないといった具合だ。

 

完全に色んな基準が企業として狂っているマセキ芸能社。でもそれこそが、現在、多くのお笑い芸人を生み出す原動力になっているようだ。しかも、芸人をギャランティーの面では手厚い待遇をしていると言う。吉本芸人のようにガツガツしていなく、他人を貶めて笑いと取るスタイルからは一線を引いている、なんとなるゆるーい感じのマセキ芸能人。こんな会社に育まれているからなのだと妙に納得した次第である。