昨年の11月NHKEテレで、「香川照之の昆虫すごいぜ!」と題した単発番組が放送された。たまたま観たのだが、カマキリの着ぐるみを見た昆虫ヲタクの香川照之による昆虫プレゼン番組で、やってる本人はいたって真面目にやっているのだが、そこらへんのお笑い番組より笑える番組だったのだ。2回目の放送を長い事待ちわびていた。
そして今回、突然の第2回目の放送。テーマは「モンシロチョウ」 前回のカマキリの着ぐるみを香川の希望で実物に近づけるマイナーチェンジ(例えば、顔のシマ模様を入れる、カマキリのカマの裏に突起をつける・・・)をしており、香川の熱い気持ちが伝わった。
前回のテーマ、トノサマバッタ同様、河原へモンシロチョウを取りに行った香川。高いテンションで、「素手で捕まえる」と言い張り、ゼエゼエと息を切らしながらモンシロチョウを追いかける51才の香川。無理だと分かった香川は、少年時代のように帽子を使って捕まえると言い出し、一心不乱にモンシロチョウを追いかける香川・・・。その姿は、シュールだった。結局、最後は虫捕り網を使って捕獲を試みる香川。網を使う時は、切り返しが大切と、おそらく芝居の殺陣で習得したのであろう技を存分に見せてくれた。右に左に、左に右に・・・・瞬間で切り返す香川。その姿は狂気溢れ、完全にイッている人のようだった。やっている事は全然違うが、以前、香川が出演して大好評を博した「半沢直樹」の大和田常務の伝説の土下座に近いものがあった。
番組そのものは、真面目な昆虫番組であり、学ぶことも多かった。普段見られない昆虫の姿を電子顕微鏡を使用してミクロの世界まで映像で見せてくれた。教育番組の底力!圧巻の映像だった。さらに、さすが東大卒のエリート香川照之、話す口調は芝居がかっているが、解説も的確で分かりやすかった。
実際にモンシロチョウの羽で羽ばたいてみようと、香川がモンシロチョウの身体になり、人間サイズに羽を拡大して、実際にクレーンに吊るされて羽ばたいてみるのだが、大きな羽が重すぎて全く羽ばたけなかった。その時、神風が吹いたように、風向きが変わり、羽ばたきかかったその瞬間、風が強すぎて羽が折れて大破した。そのロケで見せる香川の顔は、芸人顔負けの鬼気迫るものだった。
同じMCの子役寺田心君を相手に、「モンシロチョウは懸命に生きてるんだよ!」と舞台で鍛えた大声でシャウトする香川・・・。絶対に本性を表に出さないプロ子役の寺田心君・・・一瞬、引いていた・・・。今から、第3回の放送が楽しみでならない。第1回目が好評で第2回目の放送が半年の年月を費やして放送された。また好評であるならば、第3回もありそうだ。そして、その3回目のテーマはどの昆虫が選ばれるのか分からないが、香川の狂気がさらに倍増した放送になるのは間違いない。Eテレからのクリスマスプレゼントとして、私は、待ち続ける。