今回のアメトークは、未だにガラケーを使用し続けている芸人が、ガラケーの良さをアピールする「ガラケー芸人」であった。サンドイッチマンの二人、ブラマヨの小杉、ナイツの塙、ずんの飯尾、ケンドーコバヤシ、ココリコ遠藤の7名が登場した。それに、アンガールズ田中、サバンナ高橋を加え、大いに盛り上がった回だった。
実は、ガラケー芸人7名のうち、遠藤を除いた6名は、私の大好きな芸人たちだ。そういったひいき目を差し引いても今回のアメトークは面白かった。
改めて何が面白いのかを考えてみると、答えは簡単!芸人たちが、自分がお気に入りの物事を、視聴者に向かって一生懸命にプレゼンするのだが、その際の「言葉の巧みさ」にあるのだ。端的に言えば、言葉遊びとも言えるだろう。今回も、「ガラケーファースト」「Eメールは流出知らず」「キリトルテレビに切り取られるぞ」「ラインで知り合った100人よりメールで知り合った5人の友達の方がいい」「ガラケーの人に会うと、海外で日本人に会ったような気持ちになる」など、こういった言葉が流れるように芸人の口から出てくるのである。
しかもアメトークは、テーマが芸人たちの興味対象のヒトやモノであり、基本的にその対象の大ファンであるから(たまに軽くディスっている時もあるが)、最近ありがちな、誰かを貶めて笑いを取る事がほとんどないのである。(神回であった「どうした品川」は、品川を貶めているようで復活させる企画だった)
以上の事を合わせると、「アメトーク」はそのタイトル通り、トーク、すなわち話す技量を披露する番組であり、言葉を発する事でお金を得ているプロの芸人がその度量を示す番組である。私たち視聴者は、その言葉遊びのようなトークに面白さと芸人の凄さを感じるのだ。
小杉が「スマホと違って、ガラケーは写メを撮る時に入魂のガシャーがあんねん」と息巻いていたが、小杉の携帯で実際に写メを撮る際の音は、「へホ」であった。大笑いであった。また、突然、飯尾の腕時計のアラームがなって、飯尾は、「この時計を買ってすぐ説明書を無くしたから、以来ずっと12時にアラームが鳴り続けている」と言っていた。このくだらなさもアメトークの魅力である。
私は、この流れるようなトークが出来る芸人たちを心からリスペクトする。そして、「中学時代イケてなかった芸人」などのように、苦しい事も笑いへと昇華させる技術こそ、生きていく上で一番大切なもののような気がする。